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最終型アサフス、アサフス・プラウティニ・プラウティニ(Asaphus plautini plautini)。丁寧なクリーニングが施された教科書的標本/【tr715】
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こちらはアサフス・プラウティニです。左右対称性の優れた良質品です。
アサフス属のなかでは比較的新しい種です。新型アサフスというとわかりやすいかもしれません。
アサフス・プラウティニには亜種の分類がなされています。こちらは代表種であるプラウティニ・プラウティニです。あらためて属から記述すると、Asaphus(属)plautini(種)plautini(亜種)となります。人間で同様の分類をしてみましょう。現代人の学名は、Homo(属)sapiens (種)sapiens (亜種)となります。現代人の祖神とされるヘルト人は、Homo(属)sapiens (種)idaltu (亜種)となります。通常の分類では種で打ち止めですが、それ以上に詳細に分類したい場合には亜種を用います。プラウティニ種には、非常に大型のものと通常サイズのものがあり、これを一つの種にまとめておくのは締りが悪いということで、plautini(亜種、通常サイズ)のほかpolyxenus(亜種、ラージサイズ)が存在します。こちらの標本は通常サイズの、plautini plautiniとなります。そういうわけで、2回、plautiniが続くのは誤植ではありません。
plautini plautiniは非常にシャープな印象で、plautini polyxenusと比較すると細身の体をしています。
体節のクリーニングも上々で、よく陰影が出ています。
尾板は若干丸みを帯びており、体節の幅とそれほど変わりはありません。
plautini plautiniは丸みを帯びていて、いかも防御姿勢をとりそうな体躯をしています。実際にそういった個体が多い印象です。こちらの個体はしっかり伸びたポーズ。
母岩を土台にして十分に安定します。
体節の境界を御覧ください。非常に丁寧な仕事が施されており、ディフィニションが際立ちます。
plautini種の目は短めです。最終的にロシア産のアサフスの目は短くなっていったのでしょう。
対面は平らにカットしてあります。三葉虫の展示に安定性は欠かせません。頭部がやや中空に浮いていますが、心配ご無用。重心は母岩の中央にあり、安定して展示できます。
100円玉。アサフスの最終型として知られるplautini plautiniです。丁寧なクリーニングが施されている模範的な良質標本です。
商品スペック
商品ID | tr715 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 最終型アサフス、アサフス・プラウティニ・プラウティニ(Asaphus plautini plautini)。丁寧なクリーニングが施された教科書的標本 |
産地 | Volkhov river, St. Petersburg , Russia |
サイズ | 本体カーブ計測5.8cm 母岩含め全体8.4cm×5.5cm×厚2.9cm |
商品解説 | 最終型アサフス、アサフス・プラウティニ・プラウティニ(Asaphus plautini plautini)。丁寧なクリーニングが施された教科書的標本 |
この商品を購入されたお客様のお声
大好きなアサフスは8体目ですが今回化石7様から購入したアサフスは丁寧なクリーニングで更に可愛いです。大事にします、ありがとうございます。
宮城県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。