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これはレア、価値高い。最古の三葉虫の一つ、オレネルスが三体、収まったマルチプレート標本(Olenellus gilberti,Olenellus fowleri)/【tr694】
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突然ですが、こちらの三葉虫の標本は希少です。なぜなら、ただでさえ希少なオレネルスの別種が同居するマルチプレートだからです。詳しく解説していきます。
写真上に目立つ個体がオレネルス・ギルバーティOlenellus fowleri)。右上と左下に居るのがオレネルス フォウレリ(Olenellus fowleri)です。
こちらが今回のメインキャストというべき、ギルバーティです。オレネルスといえば最も古い時期の三葉虫です。大きな頭部と小さな尾板はその特徴をよく表しています。ギルバーティは頭部から左右に伸びる大きな棘(Genal spine)と尾板から伸びる長い棘で特徴付けられます。
一方、こちらはフォウレリです。同じオレネルスでありながら、セグメントから伸びる棘に大きな違いがあります。より横に大きく伸びるがフォウレリの特徴です。
三体目もフォウレリです。尾板あたりの保存状態が明瞭ではないもの、セグメントから伸びる棘が大きくサイドに開いているのが見て取れます。
同属別種が1枚の母岩に収まった貴重な標本です。
こちらは米国ネバダ州のカンブリア紀の地層から採集されました。ネバダ州にはカンブリア爆発の記録が収まった最古の地層が存在します。
それにしても、このギルバーティは見事というほかありません。全体の輪郭が素晴らしいのは言うまでもありませんが、外殻がよく残されている点も見逃せません。尾板から伸びる特徴的な長いトゲも見事だし、各セグメントから小さく伸びる棘も美しい。頭部から左右に伸びる一対の棘(Genal spine)に至ってはほぼ完璧と言って良いでしょう。
100円玉との比較。別種のオレネルスが一枚の母岩に収まった貴重な標本です。それぞれの特徴がよく保存された、とても貴重なものです。
商品スペック
商品ID | tr694 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | これはレア、価値高い。最古の三葉虫の一つ、オレネルスが三体、収まったマルチプレート標本(Olenellus gilberti,Olenellus fowleri) |
産地 | Ruin Wash, Pioche Shale, Nevada, U.S.A. |
サイズ | 本体直線計測2.5cm 2.3cm 1.2cm 母岩含め全体17.1cm×9.6cm×厚1.6cm |
商品解説 | これはレア、価値高い。最古の三葉虫の一つ、オレネルスが三体、収まったマルチプレート標本(Olenellus gilberti,Olenellus fowleri) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。