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アメリカユタ州産、カンブリア紀三葉虫ペロノプシス(Peronopsis sp.)のプレート標本。/【tr687】
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アメリカ、ユタ州で採集されたカンブリア紀三葉虫、ペロノプシスをご紹介します。
12センチ強の母岩に、丸い形のペロノプシスが見られ、その周りには他の三葉虫の頭部や胸部らしき部分化石が見られます。
本標本はアメリカユタ州産です。ペロノプシスは古生代カンブリア紀中期に繁栄したアグノスタス目の三葉虫で、 北アメリカやアジア、ヨーロッパなど幅広い地域で発見されており、カンブリア紀中期の示準化石として知られています。示準化石について詳しくはコラム「示準化石と示相化石の覚え方」を御覧ください。
手のひらいっぱいの母岩に、カンブリア紀を生きた化石が点在しています。ブーツ跡の型のようなユニークな形状、三葉虫であるのに、その特徴である眼を持っていないという、特殊ともいえる三葉虫がペロノプシスです。
裏面。
厚みは1.1センチありますから、頑丈です。
ペロノプシスはとても小さな体長をもつことで特徴付けられます。最大でも1センチ程度です。本標本は、体長0.9センチありますから、最大に近いサイズと言えそうです。
100円玉との比較。三葉虫コレクター、研究者を惹きつけて止まない、眼のない三葉虫ペロノプシスのご紹介でした。
商品スペック
商品ID | tr687 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | アメリカユタ州産、カンブリア紀三葉虫ペロノプシス(Peronopsis sp.)のプレート標本。 |
産地 | Millard County, Utah, U.S.A. |
サイズ | 本体0.9cm 母岩含め全体12.5cm×4.9cm×厚1.1cm |
商品解説 | アメリカユタ州産、カンブリア紀三葉虫ペロノプシス(Peronopsis sp.)のプレート標本。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。