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最大級10センチ超え、ミュージアムクオリティ!ロシア産三葉虫アサフス・コルヌタス(Asaphus cornutus)/【tr616】
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この標本から感じる印象は、”圧力”。カーブ計測で108ミリというエクストララージなサイズ。
しかもミュージアムクオリティというべき、見事な保存状態。
このサイズになると体節は山脈のように深い。繰り返される谷と尾根が作り出す陰影の深いこと。
体節の保存状態だけ見ても特筆すべきものがあります。
尾椎までパーフェクトな保存状態です。
ほぼ平らにラフカットされています。
アサフス・コルヌタスのもう一つの特徴はこの目。アサフス属は進化の過程で非常に長い目のものが現れました(アサフス・コワレフスキー等)。コルヌタスはその進化の適応過程の途中にいるような存在と言えるでしょう。
こちらに母岩から続く接着痕があります。
サイドまで余すこと無くクリーニングされています。かなり高さがあります。
尾椎を横から撮影。
あらゆる角度から撮影しました。目の大きさ・高さにもご注目ください。
正面から撮影。カタツムリとまでは言わないまでも、相当な高さがあります。最も高い部位と言えるでしょう。徐々に天敵が増えてきた時代に進化した三葉虫と言えるでしょう。泥中に潜って目だけ出しあたりを伺っていたのでしょうか。
三葉虫は時代を経るごとに徐々に立体的になります。初期のカンブリア紀の小判型の三葉虫とは大きく異なります。
にょきっと伸びた大きな目。
100円玉との比較。ロシア産のアサフス属の標本を見慣れていると、この大きさは驚愕に値します。
商品スペック
商品ID | tr616 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 最大級10センチ超え、ミュージアムクオリティ!ロシア産三葉虫アサフス・コルヌタス(Asaphus cornutus) |
産地 | Saint-Petersburg, Russia |
サイズ | 本体カーブ計測10.8cm 母岩含め全体14.7cm×11.7cm×厚4.3cm |
商品解説 | 最大級10センチ超え、ミュージアムクオリティ!ロシア産三葉虫アサフス・コルヌタス(Asaphus cornutus) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。