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米国ニューヨーク州の個性派三葉虫、ブマスタス・イオクス(Bumastus ioxus)/【tr614】
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こちらは米国・ニューヨーク州ミドルポート近郊のロチェスター・シェール(Rochester Shale)から採集された三葉虫、ブマスタス・イオクス(Bumastus ioxus)です。
ブマスタスはオルドビス紀からシルル紀に繁栄した三葉虫で、丸い頭部と尾板が特徴的です。
ブマスタス属の三葉虫は、本標本の北米産をはじめ、南米、欧州、アジア、オーストラリアで発見されています。
こちらは裏面です。もとは泥である頁岩らしいきめ細かい母岩です。
ブマスタスは非常に立体的な三葉虫で、大きな自由頬を持っています。本標本は頭部左右に位置する自由頬が保存されています。
こちらが頭部。厚みがある丸い形。ユニークです。
胸郭の体節の数は少なく(10個程度)、尾部はなめらかで丸いのが特徴です。
頭部(セファロン)が非常に大きく、中央が大きく膨らんでいます。目は上ではなくどちらかというと横を見るように付いています。また、殻全体に微細な突起があります。
体に占める目の割合が非常に多いため、この目を突き出して、泥の中に埋まって様子を見ていた可能性もあるでしょう。また、この丸い体は敵から攻撃されると、ボールのように丸まって柔らかい腹部を守るために便利だったかもしれません。
100円玉との比較。見るからに個性的な三葉虫ブマスタス・イオクスです。
商品スペック
商品ID | tr614 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | 米国ニューヨーク州の個性派三葉虫、ブマスタス・イオクス(Bumastus ioxus) |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 2.1cm×1.5cm 母岩含め全体5.8cm×5.3cm×2.2cm |
商品解説 | 米国ニューヨーク州の個性派三葉虫、ブマスタス・イオクス(Bumastus ioxus) |
この商品を購入されたお客様のお声
三葉虫の魅力にはまって、早や30年。今年も自分の誕生日に自分へのご褒美として三葉虫化石を買いました。ホームページでの記載どおりの良好な状態の化石で大変満足しております。発送も迅速、梱包も大変丁寧でした。また、欲しい種類の三葉虫が出ましたら、是非利用させていただきたいと思っております。
神奈川県/女性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。