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デボン紀の海が化石となって蘇る!ニューヨーク産ファプコス・ラナ三葉虫と腕足類、サンゴのマルチプレート標本/【tr611】
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こちらは古生代デボン紀の三葉虫ファコプス・ラナ(Phacops rana)です。ファコプス目の特徴である複眼が見事!ファコプス・ラナは米国北東部、南西部、北アフリカで採集されています。こちら米国ニューヨーク州産です。
こちらの標本の面白い点はマルチプレートであることです。腕足類とサンゴが同居しています。まるで古生代デボン紀の海のジオラマのようではありませんか。
腕足類とファコプス・ラナ。種小名のラナ(rana)はカエルのラテン語読みです。大きな目がカエルを連想させるため、名付けられたそうです。
ここにも三葉虫の体節が見えます。別の個体が潜んでいるのでしょう。
こちらはサンゴの化石です。
ラナの保存状態は申し分ありません。抜群と言って良いでしょう。ちなみに、ラナは1988年にペンシルバニアの州の化石に指定されました。三葉虫コレクターの間で大変人気のある属種です。
カエルの目を連想させるほど大きな目。ブツブツとした複眼の保存状態が見事。
アップすればするほど状態の良さが際立つ。
古代の海が化石となって蘇ったかのよう。
裏面はほぼ平らにカットされています。
主役のラナと腕足類。
100円玉との比較。素晴らしい保存状態の三葉虫ファコプス・ラナを中心に、古生代デボン紀の海の生物のマルチプレート化石です。
商品スペック
商品ID | tr611 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | デボン紀の海が化石となって蘇る!ニューヨーク産ファプコス・ラナ三葉虫と腕足類、サンゴのマルチプレート標本 |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 三葉虫本体カーブ計測3cm 母岩含め全体12.8cm×7.7cm×厚2.4cm |
商品解説 | デボン紀の海が化石となって蘇る!ニューヨーク産ファプコス・ラナ三葉虫と腕足類、サンゴのマルチプレート標本 |
この商品を購入されたお客様のお声
しばらく欲しい化石がなく&欲しい物は高いor直ぐに売り切れる状況が続いてましたが(笑)今回は買い逃しませんでした。標本の紹介ページに書かれていた通り、古生代の海のジオラマを見てるようで満足度の高い物でした。オマケに頂いたオルソセラスも立体的でオオッと声を出してしまいました、次回は青色の発色があるアンモナイトをお待ちしてます(笑)
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。