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米国ニューヨーク州産、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana)/【tr581】
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こちらは、米国ニューヨーク州産の三葉虫、エルドレドゲオプス・ラナです。以前はファコプス・ラナと呼ばれていました。コレクター間では、今でも、その呼び方のほうが一般的かもしれません。
ファコプスからエルドレドゲオプスに属名が変更されたからと言っても、目(Order)レベルの分類では、ファコプスであることに変わりはありません。属レベルで、新カテゴリーが創設され、このラナがそこに入ったというわけです。新分類を行ったのは、ファコプスを研究していた古生物学者のNale Eldredge氏。彼の名が、新属名に付いています。氏の名前の読みからすると、エルドリジオプスのほうが理にかなっているかもしれません。
さて、なぜ、新分類がなされたのか、について簡単にお話します。北アメリカでは、ファコプス目はデボン紀中期の大きな環境変動によって居なくなりました。その後、しばらくして、北アメリカにモロッコからファコプス目の三葉虫が、渡ってきました。したがって、それ以降(デボン紀後期)に北米の棲息しているファコプス目は別のグループとして捉えられるべき、ということ、また若干の形態的特徴の変化も見られるといった背景があるようです。実はこの属の改名は、1990年に行われたものですが、コレクター間では、あまり浸透していないかもしれません。
大きな枠組みでは、ファコプス目(もく)であることに変わりはありません。ファコプスという名称は、ギリシャ語のfakosにopsを組み合わせた造語です。fakosは大きい、opsはレンズを意味します。つまり、大きな目をした三葉虫の意ですね。確かに、ファコプス目といえば、この複眼です。本標本も素晴らしい複眼が保存されています。
この複眼でいったい何を見ていたのでしょうか。この大きな目を使って、活発にハンティングをしていた、という説も。
紫外線およびアセトンによる検査を行い、大きな補修がないことが分かってきます。
ファコプス目の三葉虫は、いったいどんな世界を見ていたのでしょうか?彼らの目は奥行きを知覚でき、色も認識できたのではないか、と考えられています。また、視界を立体的に捕らえていた、とも考えられています。ちなみに、本種名のラナ(rana)は、カエルのラテン語読みのラナに由来しています。目の感じが、カエルに似ているそうです。言われてみればそう見えなくも・・・。いや・・・、どうなんでしょう・・・。
ラナのお尻(尾部=ピジディウム)はきゅっと丸まっています。
本体カーブ計測で7.3cm。立派な標本です。
底面は平らにカットされています。
ファコプス目の三葉虫は攻撃を受けた時、防御態勢を取ることが知られています。本個体はまっすぐ伸びたノーマルポーズ。
100円玉との比較。保存状態は非常に優れています。ファコプス目のなかではレア種と言って良い、エルドレドゲオプス・ラナの上質標本です。
商品スペック
商品ID | tr581 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 米国ニューヨーク州産、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana) |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 本体カーブ計測7.3cm / 母岩含め全体 8.2cm×4.3cm×高さ2.5cm |
商品解説 | 米国ニューヨーク州産、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。