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希少!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus)/【tr563】
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なかなかお目にかかることのない三葉虫の一つ、米国産の三葉虫パエデウミアスです。パエデウミアスは以前は、オレネルスと呼ばれていました。そちらのほうが馴染みがあるかもしれません。
パエデウミアスはカンブリア紀の三葉虫で、最も初期の三葉虫の一つとして知られています。本標本は酸化鉄を多く含んだ岩盤を母岩に持つ、その左上に主役のパエデウミアスが居ます。光沢を持ったその姿は、なかなか印象的で迫力があります。
ちょうど手のひらに乗る大きさ。
表面だけ赤っぽいのは、酸化鉄を含む水溶液が付着したためと推察されます。
いかにも典型的なシェールです。シェール(Shale)とは頁岩(けつがん)と呼ばれる岩盤で、泥が幾層にも重なってできた岩盤です。もとは粘土を多く含んでいるため、極めが細かく、独特の質感があります。
パエデウミアス。半円形の頭鞍(とうあん)がよく残されています。角のように膨らんだ特徴的な形を観察できます。
パエデウミアスは本来15個前後の体節を持っていますので、すべて保存されてはいないようです。尾部が欠損しているか、まだ母岩に埋もれているようです。
100円玉との比較。希少なパエデウミアスの特徴がよく現れた上質標本です。初期型の三葉虫らしく、シンプルでフラットな形をしているところにご注目ください。
商品スペック
商品ID | tr563 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 希少!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus) |
産地 | Pyramid Shale Member, Carrara FM, Tecopa Hot Springs,California |
サイズ | 本体2cm×1.5cm / 母岩含め全体10.5cm×9cm×厚1cm |
商品解説 | 希少!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。