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大きい!本体4.5cm。ハット状の構造が特徴的。三葉虫ナンキノリトゥス(Nankinolithus sp.)の上質標本。/【tr562】
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頭部の大きなハットのような構造が目を引く三葉虫、ナンキノリトゥスをご紹介しましょう。
頭部のハット状の構造物には多数の穴が開いていたようです。いったい、何のために役立ったというのでしょうか。
孔状の構造物。精細な保存状態。
頭部のアップ。ナンキノリトゥスの標本としてはベストクオリティの標本の一つ。ナンキノリトゥスは初期(オルドビス紀前期)の三葉虫の一つです。オルドビス紀前期といえば現在から4億年以上の前の時代です。まだ三葉虫の外敵が少なかった頃の属種の一つと言えるでしょう。
ミドルセクションから尾部にかけても、保存状態良好。
このハット状の構造の保存状態は何度でもご覧頂きたい部位です。
こちらの個体はナンキノリトゥスとしてはかなり大きなサイズ。全長4.5cmほどあります。2-3cmの標本が大半ではないでしょうか。
個体の色と母岩の色のコントラストが明瞭で印象的です。
裏面。多少凹凸はあるものの、概ね平で安定します。平置きできます。
このハット状の構造の孔の役割は、海中のプランクトンを濾し取るため、という説があるそうです。
100円玉との比較。最大部4.5cmの大きなナンキノリトゥスの上質標本です。
商品スペック
商品ID | tr562 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 大きい!本体4.5cm。ハット状の構造が特徴的。三葉虫ナンキノリトゥス(Nankinolithus sp.)の上質標本。 |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体4.5cm×5cm 母岩含め全体10.1cm×9.9cm×厚2.5cm |
商品解説 | 大きい!本体4.5cm。ハット状の構造が特徴的。三葉虫ナンキノリトゥス(Nankinolithus sp.)の上質標本。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。