米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。 三葉虫 販売

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米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。/【tr559】

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。/古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)【tr559】

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米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その1)

こちらは三葉虫イソテルス・マキシムスの完全なハイポストマの化石です。イソテルス・マキシムスは米国オハイオ州を代表する化石で、その種小名の通り、非常に大きいことで知られています。最も大きな個体では、30cm近くに成長したと考えられています。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その2)

ハイポストマとは、三葉虫の下側にある口の組織の一つで、口唇と言われることがあります。口唇というと柔らかい印象があるかもしれませんが、三葉虫のそれは、非常に硬く、まれに化石として残ることがあります。ちなみに、なぜ、これが三葉虫イソテルス・マキシムスのハイポストマであると同定されるかと言えば、まず、この地域では、同様のハイポストマを持ったイソテルスが見つかっていること。加えて、ハイポストマの形には、幾つかの種類があるのですが、こちらは、フォーク型(先が分かれている)で、アサフス目に特有のものであることが根拠になります。イソテルスはアサフス目の一属です。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その3)

ちなみにハイポストマの向きは左側が頭部で、右側が腹部になります。ハイポストマのサイズのおよそ5倍が、本体の全長と考えることができるので、こちらの標本は15cmにも及ぶ大きな三葉虫であったと考えられます。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その4)

それにしても素晴らしい保存状態です。フォークの形を完全に残しているので、アサフス目のハイポストマであることが一目瞭然です。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その5)

先程、ハイポストマは三葉虫の機能の一つであると言いましたが、その機能については、いまだはっきりと解明されていません。少なくとも、食餌を体内に運ぶときに使われたことは間違いなさそうです。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その6)

細部のパターンまで見事に保存されている点にもご注目ください。ハイポストマは三葉虫の裏側に位置するため、一部を見ることは出来ても、このように全体を確認できる標本は滅多に入手できません。価値ある標本です。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その7)

専門書籍等で三葉虫のエサは、よく植物性プランクトンと説明されていることがあります。現在の小型の甲殻類の代表格であるエビなどがそうであるように、植物性プランクトンをエサにしたと考えるのは尤もなことです。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その8)

しかしながら、大型のエビ、たとえば伊勢海老などは、死んだ魚などを食べるスカベンジャーです。イソテルス・マキシムスのような大型の三葉虫にあっては、死肉を漁った可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。その時、このような頑丈で大きなハイポストマは大いに捕食の手助けになったことでしょう。

米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その9)
米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その10)
米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その11)
米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。(その12)

アサフス目の三葉虫、イソテルス・マキシムスのパーフェクトなハイポストマです。表側ばかりが注目される三葉虫ですが、今回は裏側にあるハイポストマにご注目ください。滅多に入手できないフォーク型のハイポストマの完品です。

ネームカード

商品スペック

商品ID tr559
年代 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
学名 米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。
産地 Ohio,U.S.A.
サイズ 本体3.2cm×2.8cm 母岩含め全体6.5cm×6cm×5cm
商品解説 米国オハイオ州産三葉虫、巨大なアサフス目の三葉虫イソテルス・マキシムス(Isotelus maximus)のハイポストマの完品。見事なフォーク型。

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

三葉虫とは?

世界の三葉虫カタログ

三葉虫の種類・分類はコチラ

名前の由来(ゆらい)

三枚の葉の石

たんてきに言うと?

世界中の海に住む節足動物

どうして三葉虫は三葉虫っていうの?

三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。

どうやって身を守る?

三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。

何と種類は1万種!

三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!

三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)

三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!

食性

ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。

生態

敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。

種類と産地

1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。

方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。

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