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その風変わりな特性ゆえ化石として残ることが非常に珍しい三葉虫キクロピゲ(Cyclopyge sp.)/【tr558】
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こちらは古型の三葉虫キクロピゲの全形が残る、非常に希少な化石です。キクロピゲが非常に珍しいのは、一般的な三葉虫が海底に棲むのに対して、海中を自由に泳いでいたと考えられているからです。
キクロピゲは、上記の理由により、必ずしも海中に居るとは限らなかったため、化石として残ることは、本当に稀です。こうして、全形が化石として残されることはほとんどありません。
1匹だけでなく群集として残っていることから、この三葉虫たちは、一箇所に集まって絶えたか、もしくは死に絶えた後水流の流れにより集積したかのどちらかでしょう。
全形が残る個体は直線距離で1.5cm。母岩含め全体8.3cm×7.3cm×厚3.7cmです。
こちらにはネガティブサイドの印象化石が残されています。
頭部が大きく膨らんでいることが解ります。一般的な三葉虫であれば本来あるはずの位置に目がないことにお気づきでしょうか?キクロピゲは目が横に張り出してついていることが分かっています。これは常に海底にいるわけではないので、下方向も見る必要があったから、と考えられています(殆どの三葉虫の目は頭部の上のほうにについています)。
尾部のネガティブサイド。
裏面。
こちらの個体の保存状態はご覧の通り、大変良好です。そもそも化石として残る個体数が非常に少ないキクロピゲですが、その中でも、このように全形が残っている標本は、輪をかけて希少です。
届いてすぐに展示できる透明スタンドをお付けします。
このナチュラル感、そして保存状態。
頭部をアップで。
尾部も上々です。
100円玉との比較。非常に珍しいフリースイミングをする三葉虫、キクロピゲの高品位標本です。三葉虫コレクターならこの機会に所有しておきたい標本ですよ。
商品スペック
商品ID | tr558 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | その風変わりな特性ゆえ化石として残ることが非常に珍しい三葉虫キクロピゲ(Cyclopyge sp.) |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体直線距離1.5cm 母岩含め全体8.3cm×7.3cm×厚3.7cm |
商品解説 | その風変わりな特性ゆえ化石として残ることが非常に珍しい三葉虫キクロピゲ(Cyclopyge sp.) |
この商品を購入されたお客様のお声
珍しいキクロピゲの状態の良い標本を、一万円札以下で手に入れる事が出来ました。お得だったな、と現物を見て、改めて思っているところです。今後もよろしくお願いします。
愛知県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。