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ベリーレア!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus)/【tr553】
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こちらは米国産の初期型三葉虫パエデウミアスの群集標本です。ちなみにパエデウミアスは、オレネッルスと呼ばれることもあります。オレネッルスあるいはオレネルスのほうが聞き覚えがある、という人のほうが多いかもしれませんね。
分かりやすく2体のパエデウミアスが母岩に居ます。
一つはこちら。パエデウミアスは半円形の膨らんだ頭鞍(とうあん、頭部中央の膨らんだ部分)を持つ、初期型の三葉虫です。15個以上の体節を持ち、上3つの体節が一番膨らんでいます。本標本はその特徴を見事に捉えています。非常にナチュラルであることが分かります。
こちらは大きい標本こちらはネガ状になったパエデウミアスです。
パエデウミアスはカンブリア紀中期には生息していたことが分かっています。その意味では最も原始的な三葉虫の一つで、あのアノマロカリス等と同じ時代を生きていた三葉虫ということができます。本標本は、それよりやや新しいオルドビス紀の標本です。
尾部まで見事に体節が残っています。非常に古い三葉虫の標本でありながら、見事な保存状態。もちろんオールナチュラル。
パエデウミアスと同時代を生きた三葉虫である程度、名が知られている属といえば、パラドキシデスやエルラシアなどでしょう。エルラシア属は、種小名キンギがよく知られています。この時代には、天敵と呼べるのは、オパビニアや前述のアノマロカリスくらい。強固に身を守る必然性がなかったせいか、いずれの三葉虫もシンプルなフォルムをしています。
こちらは裏面です。平置き可。
パエデウミアスは北米のほか、グリーンランドやスコットランドで採集されますが、マーケットに出回るのは北米産がほとんど(本標本も北米産)。とてもレアな三葉虫です。
100円玉との比較。本体は大きい方が3.4cm、小さいほうが2cmです。アベレージサイズです。とてもレアな米国産の三葉虫パエデウミアスです。もっとも古い三葉虫の一つです。
商品スペック
商品ID | tr553 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | ベリーレア!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus) |
産地 | Pyramid Shale Member, Carrara FM, Tecopa Hot Springs,California |
サイズ | 本体2cm×3.4cm / 母岩含め全体8cm×15.2cm×厚3cm 510g |
商品解説 | ベリーレア!最も古い三葉虫の一つ、米国産三葉虫パエデウミアス・テルミナツゥス(Paedeumias terminatus) |
この商品を購入されたお客様のお声
いつも大変お世話になっております。注文していたパエデウミアスが届きました。とてもずっしりしていて安定感のあるものですね。この化石には写真では伝わらない微妙な立体感があり、そこにとても魅かれました。傍らにいた子供にこれを見せると「虫?」という質問が..。いつ頃のものだと思うと聞いたところ「数千年前!?」と...。それを聞いた僕はニヤニヤ。またよろしくお願いします。
秋田県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。