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珍しい!イレヌスの断片化石付き!ロシアン三葉虫アサフス・コワレフスキー(Asaphus kowalewskii)/【tr391】
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このりっぱな突き出た目の持ち主は、ロシアが誇るアサフス種、アサフス・コワレフスキー三葉虫です。今回の標本はちょっと一味違いますよ。
コワレフスキーの保存状態の良さは言うまでもなく、特徴である眼も素晴らしいの一言に付きます。
それだけではないのです。
彼の隣に陣取っていらっしゃるのは、何と希少種イレヌス(Illaemus)ではありませんか。イレヌスといえば、やはりオルドビス紀のロシアを代表する種であります。
イレヌス君のほうは、完全な保存状態とは言えず断片化石ですが、?両者が同時に見られる標本というのは、そうそうありませんからかなりレアな標本といえるでしょう。
こちらです。
ロシアの代表2種が一度に鑑賞できるなんて嬉しいですね。そして、この偶然のシチュエーションで化石化した妙がたまりません。
もちろん主役はこちらですが。
素晴らしい尾板。端にすこし赤く見える部分がありますが、こちらは、ナチュラルであることの証拠。まわりの堆積環境によって酸化に傾くと赤色がかってくるのです。
コワレフスキーの体長はカーブ計測で6cm。左右対称でバランスがいい標本です。
われわれ人間は、内骨格が残りますが、三葉虫が化石として残るのは、主に生きていたときに体の外側を覆っていた部分の「外骨格」です。外骨格の中で、最も複雑な形でつくられているのが、この眼。
羨望鏡のように突き出た眼は、捕食者をいちはやく発見したり、敵をすぐに察知できる機能としてとらえられています。また、性的なアピールにも使われていたと考える研究者もいます。そうであれば、長い眼をもつ個体のほうがやはり人気が高かったのか!?
洗濯板のような節。美しいです。
それにしてもこの近距離で、両者どういった状況で化石化したのでしょう。イレヌスのほうは、防御姿勢のエキスパート三葉虫ですが、本標本では割合まっすぐの平べったい態勢で保存されています。警戒していなかったのでしょうか。
アサフス・コワレフスキーがあくまでもメインなのですが、オルドビス紀のロシアン三葉虫が一堂に見られる嬉しさといったらありません。特別なコレクションの1つになること間違いなしの標本です。
商品スペック
商品ID | tr391 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 珍しい!イレヌスの断片化石付き!ロシアン三葉虫アサフス・コワレフスキー(Asaphus kowalewskii) |
産地 | Russia |
サイズ | 本体最長部カーブ計測 6cm (イレヌス 5.5cm) / 母岩含め全体 15cm×8cm×5cm |
商品解説 | 産地:Lawa river サンクトペテルブルグ |
この商品を購入されたお客様のお声
前回のアサフス・ロブスタス同様、今回購入したコワレフスキーも見事な標本でした。梱包もがっちりしていて良かったです。
東京都/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。