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デカいだけではない、レアな”4本棘”を有するドロトプス・アルマータス(Drotops Armartus)/【tr354】
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ドロトプス・アルマータスの4本棘標本です。4本棘標本?なにそれ?という方、三葉虫コレクターならば、ぜひ知っておきたい知識です。
17.5cmという実に大きな標本です。アルマータスとしてはもちろん超の付く一級品です。全身を守るためにトゲを有し、外敵から身を守っていました。
「それは分かった!何が4本棘なんだ?」 そうです、そこです。この写真から何が4本棘がお分かりになりますか?
ほら、あそこに4本棘が!!
ここからはちょっと見えにくいかなぁ。わかりましたか?
ここからもちょっと見えにくいですね。それにしても、素晴らしい標本でしょう。
ここからは全く見えません。ちなみにこの標本は、現在モロッコNo2の実力を誇るオウワッキ工房の作品です。ドロトプス・アルマータスのクリーニングは得意中の得意分野。
複眼の保存状態も見事です。
4本棘・・・・。ここからモロに見えるんですがねぇ・・・。
4本棘の答え合わせ。中葉部の頭より少し体寄りの部分の棘が4本並んでいます。その次の段も4本、そしてその次は3本、その次は4本、そしてその次は通常のドロトプスと同じ2本になります。4本並んでいるものは、Mrakebでしか採れず、非常にレアなのです。これを4本棘と言って、通常のアルマータスよりもレアな標本として扱われています。
お分かりになりますか?4本棘。
ほら、4本ありますよね。一般的な産地のAtchana、Zergのものは通常の2本棘です。
ヘビー三葉虫コレクターでなければ、それがどうした?程度の違いかもしれません。確かにそうです。ただ、コレクター魂に火をつけるには十分の違いです。実際にその数は、通常の2本棘に1/5程度しか産出されず、マーケットに出回ることもあまりありません。まして、オウワッキ工房の非常にハイクオリティの標本となれば、垂涎ものでしょう。
一見整然とした並びの中に、突如違和感のある4本棘。
ナチュラルの棘らしく、方向はみなバラバラ。一見荒らされた芝生のようです。ドロトプスアルマータスをたくさん見てきたコレクターの所有欲をくすぐる標本とは、こういった標本のことでしょう。皆さん4本棘をお忘れなく!
商品スペック
商品ID | tr354 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | デカいだけではない、レアな”4本棘”を有するドロトプス・アルマータス(Drotops Armartus) |
産地 | Mrakeb,Morocco |
サイズ | 本体最長部カーブ計測 17.5cm 幅11cm / 母岩 12.5cm×9.5cm×4cm |
商品解説 | ドロトプス・アルマータスは産地によって、微妙に形が違います。これはアルマータスに限ったことではありません。あまりにも大きく異なる場合は種を分けることになりますが、アルマータスは現時点で、それらを区別していません。 Atchana、Zergといった初期の産地のものと比べ今回ご紹介しているMrakebから出るものは、中葉部頭部よりの棘の数が異なります。 本標本は、最大で4本あります。全体の構成としては、尾部の2本から頭部にかけて、徐々に数が増え最大で4本まで増えるという具合です。 アルマータスとしては、4本棘の標本のほうが圧倒的に少なく、多く見積もっても20%以下でしょう。 それほど4本棘はレアなのです。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。