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名前にも注目!珍しいクアドロプス フレクソーサ(Quadrops flexuosa)/【tr350】
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モロッコはオウワッキ工房の作品。4叉で知られるクアドロプス・フレクソーサです。
名は体を表す、なんてことを申しますが、クアドロプス・フレクソーサはまさにその通りでして、まず、そのクアドロという名前は、「4」を表します。他の三葉虫には完全に一線を画す独特の角。4叉なのです。
次に、フレクソーサという聞きなれない名にも注目してみましょう。英語でflexは収縮を意味します。力こぶをみせて!というときには、「Hey! Show me the bicep flex!!」もしくは、たんに「Show me the flex c'mon!」などといいます。つまりフレックスとは、長いものが、収縮(緊張)して、締まる様子を表します。どうでしょう、その意味を知ったうえで同標本を見ますと、まさに反り返った緊張した感じが表現されていると思いませんか?
実にフレックス!な標本です。気合が入った感じがしますね。
この標本はなぜか、このように反り返ったものが多いのですが、本標本も、フレックスしていますね。
気合入っていますよ。こんなに気合いの入った標本はなかなかありません。4本に分かれたフォークのような角にトゲトゲな頭部。リカス目にも劣らないグロテスクさ。
下から見たとき。自慢の4叉。
もう何が何だかわからないほどのトゲトゲ感。これがクアドロプスの魅力です。あらゆるところがフレックスしています。
ベロキラプトルの頭部の毛の表現にそっくりな、反り返ったトゲもフレックスしていますね。まっすぐ伸びないあたりが偏屈そう(個性的)で、個人的にはとても好きな形です。
Show me the flex!!!
複眼も中程度に保存されています。
躍動感あふれます。全身の緊張が伝わってくるようです。
商品スペック
商品ID | tr350 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 名前にも注目!珍しいクアドロプス フレクソーサ(Quadrops flexuosa) |
産地 | Alnif, Morocco |
サイズ | 7.5cm(本体最長部カーブ計測) / 母岩 6cm×5.5cm×6.5cm |
商品解説 | ショートフォークが三叉ならば、俺は四叉だ、とでもいうのでしょうか。前方に短く伸びた角が4本に分かれています。 クアドロプス・フレクソーサ。 英語ではflexといえば、収縮のこと。 英語では、力こぶのことをbiceps flexといったりますが、同種はまさに反り返った独特の形状も特徴の一つです。 同種はたいてい反り返っています。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。