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3ピースから成る化石パズル!オルドビス紀の三葉虫、カリメネ(Calymene)の珍しいノジュール標本/【tr1294】
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こちらはモロッコのザゴラ周辺にあるオルドビス紀の地層から見つかったカリメネのノジュール化石です。カリメネは母岩から除去された標本が多い中で、こちらは珍しいノジュール標本です。ノジュールとは、本体の周囲に堆積物が集積してできた丸い石のことです。この標本は3つのパーツから成り合わせると元通り、一つのボールに戻ります。パズルのようで面白い標本です。
本体が載ったこちらの石(ポジティブサイド)には、カリメネが鎮座しています。
全形がよく分かり、頭鞍部の立体感も、ノジュールによって守られ維持されています。
元の石に戻してみました。小さなピースを取り外したところです。パズルのように組み合わせるのが楽しいです。
最後のピースをはめてみました。これまで多数のカリメネ化石を扱ってきましたが、このタイプは初めてです。面白いので、何度もバラしたり元通りにしたりして遊びました。
こちらはネガティブサイド、つまり殻の陰影が保存されている部分です。陰影だけが残っており、本体は存在しないため、これを「ネガティブサイド」とか「印象化石」などと呼びます。
こちらは裏側です。ボールと言っても、裏側は平らになっているため、平置きすると安定します。ご安心ください。ゴロゴロ転がってしまうことはありません。
母岩野直径は約10センチ強、本体はカーブ計測で6センチ前後です。
100円玉との比較。モロッコのザゴラ周辺で見つかった、珍しいノジュール状のカリメネです。
商品スペック
商品ID | tr1294 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 3ピースから成る化石パズル!オルドビス紀の三葉虫、カリメネ(Calymene)の珍しいノジュール標本 |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測6.5cm 母岩含め全体12.5cm×10.3cm×高8.6cm |
商品解説 | 3ピースから成る化石パズル!オルドビス紀の三葉虫、カリメネ(Calymene)の珍しいノジュール標本 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。