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3センチ超えの大型個体!自由頬が保存!最も有名な三葉虫の一つ、エルラシア・キンギ(Elrathia Kingi)/【tr1266】
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こちらは、アメリカのユタ州で発見されたカンブリア紀の三葉虫、エルラシア・キンギです。エルラシア・キンギは三葉虫の中でも代表的な存在で、図鑑や教科書によく掲載されるため、最も有名な属の一つです。
エルラシア・キンギは三葉虫の中でも最も原始的な属の一つで、小判のようなシンプルな形をしています。体節に柔軟性がなく、全体が一直線に伸びた形状をしており、大きくても3センチ程度と、全体的に小さいのが特徴です。まさに三葉虫の「始まり」を感じさせる存在です。
こちらの個体はその中でも、かなり大きな個体です。エルラシア・キンギで、これほど大きな個体は久々に見ました。
裏面です。三葉虫の化石は殻しか保存されていません。現代のシャコのような節足動物と同様に、硬い殻の中に軟体部が隠れていたと考えられていますが、軟体部がどのようなものだったのかは、想像するしかありません。
頭部の左右にある自由頬が保存されています。自由頬はその名の通り、分離しやすいため、欠損している個体がほとんどですが、この個体にはしっかりと保存されています。
体節部はまさに小判のような長楕円形です。
本体直線計測32ミリ。エルラシア・キンギとしては最大級の大きさでしょう。
100円玉との比較。非常に大きなエルラシア・キンギです。
商品スペック
商品ID | tr1266 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 3センチ超えの大型個体!自由頬が保存!最も有名な三葉虫の一つ、エルラシア・キンギ(Elrathia Kingi) |
産地 | Utah, U.S.A. |
サイズ | 本体直線距離3.2cm |
商品解説 | 3センチ超えの大型個体!自由頬が保存!最も有名な三葉虫の一つ、エルラシア・キンギ(Elrathia Kingi) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。