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古生代オルドビス紀の原始的な三葉虫、エウロマ(Euloma sp.)のマルチプレート標本/【tr1254】
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こちらはモロッコ東南部、ザゴラのフェズアータ層(Fezouata)から発見された、小型の三葉虫、エウロマ(Euloma sp.)です。ご覧の通り、木の葉のような形をしています。
実はメインの個体の上に、もう一個体部分化石が見られます。エウロマはオルドビス紀の古い三葉虫であり、原始的な特徴を備えています。全体的に扁平でシンプルな体節を持ち、体を丸めることができなかったようです。
エウロマはまれにこうして群集で発見されることがあります。集団で生息していたのか、あるいは一箇所に集まって堆積したのかは不明です。
この木の葉、あるいは小判のような形が特徴的です。頭鞍部から左右の伸びる一対の頬棘も確認されます。
こちらは裏面です。表面はラフですが、概ねフラットになるように調整されていますので、平置き時にこちらの面を下にして展示することができます。
母岩は分厚く、内部にもエウロマが眠っている可能性がありますね。
最大部が10センチを超える母岩に29ミリの個体が鎮座しています。その右側には体節から尾板にかけての部分化石があり、大きな個体が眠っています。
100円玉との比較。古生代オルドビス紀の原始的な三葉虫、エウロマのマルチプレート標本です。
商品スペック
商品ID | tr1254 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 古生代オルドビス紀の原始的な三葉虫、エウロマ(Euloma sp.)のマルチプレート標本 |
産地 | Draa Valley, Morocco |
サイズ | 本体最大カーブ計測2.9cm 母岩含め全体10.8cm×6.5cm×厚3.6cm |
商品解説 | 古生代オルドビス紀の原始的な三葉虫、エウロマ(Euloma sp.)のマルチプレート標本。地層も明らかになっています。Fezouata Formation |
この商品を購入されたお客様のお声
五億年の時を歴て生きたあかしを手にするとワクワクします!
長野県/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。