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小さな体躯にぷっくりとした頭鞍部、立体的で丸っこい体躯が可愛らしいゲラストス・マロチェンシス(Gerastos marocensis)の上質標本/【tr1250】
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こちらはモロッコ産のデボン紀の三葉虫、ゲラストス・マロチェンシス(Gerastos marocensis)の上質個体です。
ゲラストスは小さな丸みを帯びた体躯が特徴的な、ファコプス目に属する三葉虫です。
この角度から見ますと、よく分かるのが、頬棘の短さです。頭鞍部からはみ出すほどには長くなりません。
また、ぷっくりと膨らんだ頭鞍部には、大粒のゴマを団子に振ったような凹凸が多数見られます。この「ブツブツ」もゲラストス・マロチェンシスの典型的な特徴の一つです。
側面からご覧いただくと、この頭鞍部がいかに大きいかお分かりいただけることでしょう。
母岩の裏面はフラットにカットされていますので、安定的に展示できます。
本体は母岩から浮き出るようにクリーニングされています。接着痕も丁寧に仕上げられています。
本体26ミリ、母岩76ミリです。小型の三葉虫であるゲラストスとしては平均的な大きさと言えるでしょう。
100円玉との比較。小さな体躯にぷっくりとした頭鞍部、立体的で丸っこい体躯が可愛らしいゲラストスの上質標本です。
商品スペック
商品ID | tr1250 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 小さな体躯にぷっくりとした頭鞍部、立体的で丸っこい体躯が可愛らしいゲラストス・マロチェンシス(Gerastos marocensis)の上質標本 |
産地 | El Otfal Formation, Jebel Issoumour, Maider, Morocco |
サイズ | 本体最長部カーブ計測2.6cm 母岩含め全体7.6cm×4.2cm×高2.9cm |
商品解説 | 小さな体躯にぷっくりとした頭鞍部、立体的で丸っこい体躯が可愛らしいゲラストス・マロチェンシス(Gerastos marocensis)の上質標本 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。