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別種、あるいは新種の可能性もあり!カンブリア紀の希少三葉虫、ハマトレヌス・ヴィンセンティ(Hamatolenus vincenti)の上質個体/【tr1246】
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こちらは古生代カンブリア紀の三葉虫、ハマトレヌス・ヴィンセンティ(Hamatolenus vincenti)とされる化石です。たしかに、長い頬棘や半円形の頭鞍部など、ハマトレヌスの特徴が見て取れますが、どこか違和感を覚えます。三葉虫の種類は1000を超えるとされ、その多様性は計り知れません。あるいは別種とするべき希少標本なのかもしれませんが、ラベルに従い、Hヴィンセンティとしてご紹介します。
非常に長い頬棘に加えて、上部体節の縁から長いフリルが見られます。これはハマトレヌス・ヴィンセンティに見られる特徴の一つです。
モロッコのタウガッシュ(Toughach)に位置するジベル・ワウルマスト層(Jbel Wawrmast Formation)で発見された標本です。同層からはこれまでハマトレヌスが度々発見されています。
頭部から尾板まで完全に保存された上質品です。
母岩は本体を保護するように大きく残されており、保管しやすいです。
裏面は平らにカットされていて、平置き時に安定します。
側面から撮影。最厚部26ミリほどありますので、十分な強度があります。
母岩含め最長部10センチ、本体最長部45ミリほどあります。
100円玉との比較。ラベルにハマトレヌス・ヴィンセンティと記載があるものの、これまで目にしたことがないフォルムをしています。別種、あるいは新種の可能性があります。
商品スペック
商品ID | tr1246 |
---|---|
年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 別種、あるいは新種の可能性もあり!カンブリア紀の希少三葉虫、ハマトレヌス・ヴィンセンティ(Hamatolenus vincenti)の上質個体 |
産地 | Jebel Wawrmast Formation, Agadir, Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測4.5cm 母岩含め全体10.3cm×8.2cm×厚2.6cm |
商品解説 | 別種、あるいは新種の可能性もあり!カンブリア紀の希少三葉虫、ハマトレヌス・ヴィンセンティ(Hamatolenus vincenti)の上質個体 |
この商品を購入されたお客様のお声
新種かもしれないと言う説明と、矢尻型とも言うのでしょうか?独特なフォルムに惹かれました。こうした形態の品種と思いきや調べたら本来は典型的な草履型の品種だとわかりました。又頭部も拝見したどの個体も緩やかな半円形でしたが、こちらの標本は頭部も細く楕円形です。やはり説明通り、何か違和感があります。最近現世生物のDNAを調べた結果、今まで同種と思われていた生物が実は別種だったと言う話をよく聞きます。そしてそのDNAの差異が人間とチンパンジーの間の差異より多い、即ち生物学的には人間とチンパンジーの方が遥かに同種に近かったと言う話なのですが、それを考えればこの標本が新種である可能性は十分にあるかもしれませんね。なんともロマンを感じてしまう標本ですね。
東京都/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。