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ザ・パックマン!モロッコ産のデボン紀の三葉虫、ファコプス(Phacops)のエンロール(防御)体勢を取った化石/【tr1237】
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こちらはモロッコ産のデボン紀の地層から採集されたファコプスのエンロール標本です。ご覧のようにダンゴムシのように体を丸めた状態で化石になったものです。
一部のファコプスはまれにこのような姿勢で発見されます。一説には、天敵から弱点である腹部を守るための姿勢であったと言われ、「防御姿勢」とも呼ばれます。デボン紀には強靭な顎を持つ板皮類が登場し、三葉虫を襲った可能性があります。それ以前の時代の三葉虫は平板状でしたが、デボン紀になると体節が柔軟になり、一部の種はこうして体を丸めることができるようになったと考えられています。
三葉虫のうち化石として保存されるのは外殻に限られます。その内部にある軟体部は腐敗し化石にはなりません。現世のシャコ、エビ、ダンゴムシのように背中は硬い外殻に覆われている一方で、腹部は軟体部が露出していた可能性があります。ゆえに、身を守る際には、弱い腹部を隠す姿勢をとったのかもしれません。
非常に柔軟な体節。この姿勢をとった標本はさほど多くなく、人気を博しています。
まるでパックマンのようですね。本体カーブ計測で52ミリほどありますが、身を丸めてしまえば・・・
100円玉より小さくなります。
商品スペック
商品ID | tr1237 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | ザ・パックマン!モロッコ産のデボン紀の三葉虫、ファコプス(Phacops)のエンロール(防御)体勢を取った化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | 三葉虫本体カーブ計測5.2cm |
商品解説 | ザ・パックマン!モロッコ産のデボン紀の三葉虫、ファコプス(Phacops)のエンロール(防御)体勢を取った化石 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。