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米国ニューヨーク産の新型ファコプス、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana)の上質個体/【tr1132】
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こちらは米国ニューヨーク州産の三葉虫、エルドレドゲオプス・ラナです。以前はファコプス・ラナの名で知られていました。長年のコレクターの間ではそちらのほうが馴染みがあるかもしれません。ファコプスを研究していた古生物学者、エルドリッジ氏が新分類を行い、エルドレドゲオプス・ラナとなりました。
ファコプス目に属する三葉虫ならではの「複眼」にご注目ください。三葉虫は生物史のごく初期の視覚を獲得した生物としてよく知られています。
頭部、体節部の保存状態はいずれも良好です。
尾部までしっかり保存されています。
エルドレドゲオプス・ラナは北米ニューヨーク州のデボン紀の地層より採集された三葉虫です。北米ではデボン紀中期の大変動により、それまで多数いたファコプスのグループが絶滅したと考えられています。それゆえ、それ以降に登場したエルドレドゲオプス・ラナはそれまでのグループとは区別して考えるべきという観点から、別属名が付与された経緯があります。
見事な複眼。多数のレンズが備わっている点にご注目ください。
もちろん肉眼でも十分、複眼の状態を視認可能です。
全身に凹凸が見られます。
裏面です。左側の複眼をのぞくことができます。
このように母岩には厚みがあり、強度に問題はありません。
本体カーブ計測で68ミリ。平均的な大きさのエルドレドゲオプス・ラナです。
100円玉との比較。新型のファコプス、エルドレドゲオプス・ラナの上質個体です。
商品スペック
商品ID | tr1132 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 米国ニューヨーク産の新型ファコプス、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana)の上質個体 |
産地 | New York, U.S.A. |
サイズ | 三葉虫本体カーブ計測6.8cm 母岩含め全体8cm×6.5cm×厚2.7cm |
商品解説 | 米国ニューヨーク産の新型ファコプス、エルドレドゲオプス・ラナ(Eldredgeops rana)の上質個体 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。