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有名プリパレーター、ダン・クーパーの作品!米国オハイオ州の地層より採集された大型三葉虫、イソテルス・マキシマス(Isotelus maximus)。腕足類が多数散見されます/【tr1118】
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こちらは米国オハイオ州のオルドビス紀の地層より採集された三葉虫、イソテルス・マキシマスの全身化石です。本体直線計測93ミリもある大型の標本です。
イソテルス・マキシマスに加えて、写真下部には腕足類の化石がいくつかも散見されます。腕足類は二枚の殻をもつ貝のような生物ですが、正確には貝ではありません。カンブリア紀に現れ、古生代に繁栄しました。2枚の殻とは別に1本の足(肉茎)を持ち岩などに固着させ、プランクトンなどを捕食していました。
腕足類をアップで撮影しました。保存状態良好です。
こちらのイソテルス・マキシマスは、米国の有名プリパーレーター、ダン・クーパー氏が手掛けた作品です。同士はオハイオ州産の三葉虫のクリーニングを多く手掛けています。
腕足類の殻の表面のディティールをアップで撮影しました。保存状態の良さが伝わりますでしょうか。
こちらは裏面です。きめ細かい頁岩。
何層にも重なって形成されていることが分かります。おっと、こちらにも何かの化石が発見されました。
海洋性生物の化石が折り重なって見つかることは少なくありません。遺骸が水流が停滞した箇所に集積し堆積したものと考えられます。フォッシルベッドと言います。
非常に長い頬棘、のっぺりとして大きな頭鞍部、非常に大きな尾部、つぶらな瞳などイソテルス・マキシマスの特徴がよく現れた美しい個体です。
母岩の大部分が残されています。また腕足類が多数保存されている点も面白く、オルドビス紀の海底の一部を切り取ったジオラマのような味わいがあります。ご覧のように、30センチ近い、非常に立派な標本です。有名プリパレーター、ダン・クーパー氏がクリーニングを施し、またジオラマのような味わいがあることから、まさに「傑作」です。
100円玉との比較。米国オハイオ州のオルドビス紀の地層より採集された三葉虫、イソテルス・マキシマスです。ダン・クーパー作。
商品スペック
商品ID | tr1118 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 有名プリパレーター、ダン・クーパーの作品!米国オハイオ州の地層より採集された大型三葉虫、イソテルス・マキシマス(Isotelus maximus)。腕足類が多数散見されます |
産地 | Mt. Orab, Ohio, U.S.A. |
サイズ | 本体直線計測9.3cm 母岩含め全体28.5cm×23cm×厚5.7cm |
商品解説 | 有名プリパレーター、ダン・クーパーの作品!米国オハイオ州の地層より採集された大型三葉虫、イソテルス・マキシマス(Isotelus maximus)。腕足類が多数散見されます |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。