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なんと18センチ級特大!米国NY州ロチェスター頁岩産三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus)/【tr1087】
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こちらは米国ニューヨーク州産ロチェスター頁岩層のレア三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus)です。弊社で3体目の取り扱い。14年の社史でたった3体です。同じ地層からウミサソリのユーリプテルスや三葉虫ダルマニテスなどが採集されます。三葉虫コレクターの間では、ニューヨーク州産ロチェスター頁岩層はよく知られた産地ですよね。でありながら、「トリメルス・デルフィノセファルスを見たのは初めて」という人もいるのではないでしょうか。それくらい希少な三葉虫です。
一度見たら忘れられない。他のどんな三葉虫にも似ていない独特のフォルムをしています。カンブリア紀の平板型の三葉虫とデボン紀の立体的な三葉虫のちょうど中間的なフォルム。
トリメルスは比較的小さな頭鞍部と小さな眼を有します。
体を丸めたポーズをとった個体をみかけないことから、体節は可動域が狭く、柔軟性がなかったと推察されます。
ミドルセクションからすぼむように収束する尾部。
本体カーブ計測183ミリ、という驚くべきサイズ。過去取り扱ったトリメリスのなかでは圧倒的なナンバーワンのサイズ。個人的にここまで立派な個体ははじめて見ました。10センチ級の個体とは肉眼では3倍以上大きく感じられます。
保存状態も良好で、特に欠損した箇所は見受けられません。
尾板を側面から撮影。上から見ると体節とさほど変わりませんが、側面からみると、明らかに異なります。
尾部はやや上に膨らんでいるので、この部分は柔軟性があったのかもしれません。
キャタピラーのような体節。
側面から撮影。本体も立派なら、それを支える母岩も立派です。最長部30センチ弱、最厚部本体含めて9センチほどあります。強度は全く問題ありません。
シンメトリー(左右対称性)も申し分無し。
最長部30センチのごつい母岩にどっかと鎮座していらっしゃいます。
100円玉との比較。7キロを有に超える重量。特大サイズ標本です。
商品スペック
商品ID | tr1087 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | なんと18センチ級特大!米国NY州ロチェスター頁岩産三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus) |
産地 | Rochester Shale, New York, U.S.A. |
サイズ | 本体カーブ計測18.3cm 母岩含め全体29.5cm×23cm×最厚部9.1cm 7810g |
商品解説 | なんと18センチ級特大!米国NY州ロチェスター頁岩産三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。