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巨大!最大のものは9センチを超える!この立体感、異質性を堪能してほしい。チェコ共和国産カンブリア紀三葉虫、コノコリフェ(Conocoryphe sulzeri)の群集化石/【tr1073】
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さあ、マニアックな三葉虫の世界にようこそ。この印象的な標本は、チェコ共和国産の三葉虫、コノコリフェ・スルゼリ(Conocoryphe sulzeri)です。しかも折り重なった4体の群集化石。何とも印象深い含蓄ある標本です。
三葉虫コレクターでも、チェコ共和国の標本をご存じない方も多いのではないでしょうか。ボヘミア地方のジンス層からはカンブリア紀の比較的状態の良い三葉虫が採集されます。コノコリフェはその一つです。
コノコリフェは非常に古い三葉虫で、ご覧のように極めて単純な構造を持っています。最大の特徴は眼を持っていないことです。ゆえにアイレス三葉虫と呼ばれることがあります。実はこの時代、三葉虫の象徴ともいえる眼を持たないグループがちらほら存在していました。その点でも非常に原始的なグループの一つと言えます。
こちらの化石の面白いところは折り重なった群集化石であること。おそらくは遺骸が集積する流れの淀んだスポットに堆積したのでしょう。立体的でどれも保存状態も大変良好です。過去に取り扱ったコノコリフェよりもやや立体的に感じますので、さほど圧力がかからなかったものと推察されます。大半のコノコリフェは小判のように平板ですが、こちらの個体を小判と表現するにはあまりに立体的です。
側面からご覧いただくと、その立体度が顕になります。過去、取り扱ったコノコリフェとは明らかに異なります。コノコリフェにはいくつかの種がありますが、これは種による違いというよりも、堆積環境の違いと思われます。その点でも希少と言えるでしょう。
裏面です。グラインダー等でカットはされていないため、ラフではありますが、十分に安定します。
コノコリフェとしては極めて大型。大きいものでは9センチを超えます。
100円玉との比較。この標本の特異性、異質性はヘビーコレクターにこそ測れるべきものかと存じます。コノコリフェをすでに保持しているオーナーやカンブリア紀の原始的な三葉虫を収集されているコレクターにお求めいただきたい上級標本です。
商品スペック
商品ID | tr1073 |
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年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | 巨大!最大のものは9センチを超える!この立体感、異質性を堪能してほしい。チェコ共和国産カンブリア紀三葉虫、コノコリフェ(Conocoryphe sulzeri)の群集化石 |
産地 | Jince Formation, Czech Republic |
サイズ | 本体直線距離9.4cm 7.3cm 7.2cm 5.8cm 母岩含め全体20.5cm×8.8cm×最厚部4.5cm |
商品解説 | 巨大!最大のものは9センチを超える!この立体感、異質性を堪能してほしい。チェコ共和国産カンブリア紀三葉虫、コノコリフェ・スルゼリ(Conocoryphe sulzeri)の群集化石 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。