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ユニークすぎるこの形にご注目!ナイアガラ大瀑布の近くで採集されたロチェスター頁岩の変わり種三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus)/【tr1068】
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こちらは米国ニューヨーク州産ロチェスター頁岩層の変わり種、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus)です。このなんとも言えないユニークすぎるフォルムに心を奪われた方はいませんか。私は完全に奪われました。こちらは古生代シルル紀の三葉虫です。古型とも新型とも言えない、トリメルスならではの実に個性的な形です。
トリメルスは過去に一度だけ取り扱ったことがあります。この手の三葉虫は常時手に入るものではなく、ひょんなことから舞い降りてくる天使のような存在というとおおげさでしょうか。ニューヨーク州ロチェスター頁岩層といえば、ウミサソリ、ユーリプテルスを思い浮かべる人が多いのでは?おそらくユーリプテルスは三葉虫にとっては天敵だったに違いありません。
他にも三葉虫のアークティオヌルスやダルマニテスなどが同地層ではよく名が知られています。一方で、このトリメルスは無名というか、レアすぎる存在と言えるでしょう。もちろんロチェスターのファンでしたら、知っている方も多いと思います。
横線を書いたような極めてシンプルな体節です。トリメルスは体を丸めた標本がほとんどないので、体節の柔軟性はほぼなかったと思われます。
そして、面白いのがこの尖った尾部。少し尖った程度でしたら他にもいますが、棘といってよいほど鋭い形をしています。武器として機能したのでしょうか。尾板の表面を見ると、細かな凹凸が保存されています。こういった点もぜひルーペを用いて御覧ください。
こちらのトリメルス。申し遅れましたが、巨大です。10センチを超える大物で、過去に取り扱った標本とは比べ物にならないサイズです。おそらく最も大きな部類でしょう。
側面から見ると、ご覧のようにほぼ扁平であることが分かります。この体躯を活かして海底に身を沈め、天敵をやり過ごしたのかもしれませんね。
およそ20センチの母岩に、10センチの非常に大きなトリメルスが鎮座しています。母岩とのバランスは絶妙で、絵画のような味わいがあります。ぜひ、このユニークなレア三葉虫を、あなたのコレクションに加えてあげてください。
商品スペック
商品ID | tr1068 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | ユニークすぎるこの形にご注目!ナイアガラ大瀑布の近くで採集されたロチェスター頁岩の変わり種三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus) |
産地 | Rochester Shale, New York, U.S.A. |
サイズ | 本体カーブ計測10.5cm 母岩含め全体18cm×12.5cm×最厚部4.2cm |
商品解説 | ユニークすぎるこの形にご注目!ナイアガラ大瀑布の近くで採集されたロチェスター頁岩の変わり種三葉虫、トリメルス・デルフィノセファルス(Trimerus delphinocephalus) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。