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ロチェスター頁岩層の番人!米国ニューヨーク州産三葉虫ダルマニテス(Dalmanites limulurus)のマルチプレート化石/【tr1059】
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こちらは米国ニューヨーク州ロチェスター頁岩層から採集された三葉虫、ダルマニテスのマルチプレート化石です。二体あり。
ロチェスター頁岩層では比較的よく見られる三葉虫で、頭部の先に小さなシャベルのような尖りがあるのと、尾から伸びる鋭いトゲで特徴づけられます。
珍しいのはマルチプレート化石であること。
眼が中央によっていて、左右に開いています。側面をよく見渡せたことでしょう。
体節は非常に細かく、折り重ねるように構成されています。
そして、ダルマニテスの外観上のわかりやすい特徴である尾先の鋭いトゲ。
眼は上方に飛び出すように立っています。これも特徴の一つです。
ニューヨーク州ロチェスター層からはウミサソリのユーリプテルスやレア三葉虫のアークティオヌルスなどが採集されます。ヘビーな三葉虫コレクターにとっては馴染みある産地ですね。
よく特徴が現れた標本と言えます。
大きめの母岩に二体のダルマニテスが並んでいます。
こちらは裏面です。ロチェスター頁岩層はグレイで比較的堅めの岩質。ややクリーニングが難しい印象です。
側面から撮影。十分な厚みがありますので、強度は十分。
母岩は15センチ弱。5センチから6センチの本体が並んでいます。
100円玉との比較。グレイの母岩が渋い!
商品スペック
商品ID | tr1059 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | ロチェスター頁岩層の番人!米国ニューヨーク州産三葉虫ダルマニテス(Dalmanites limulurus)のマルチプレート化石 |
産地 | Rochester Shale, New York, U.S.A. |
サイズ | 本体5.9cm 5.3cm 母岩含め全体14.4cm×11.7cm×最厚部2.5cm |
商品解説 | ロチェスター頁岩層の番人!米国ニューヨーク州産三葉虫ダルマニテス(Dalmanites limulurus)のマルチプレート化石 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。