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新生代の一時期、食物連鎖の頂点にあったバシロサウルスの下顎の奥歯の化石(Basilosaurus)/【ot771】
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貴重なバシロサウルスの下顎の奥歯の歯化石です。バシロサウルスは新生代の海に生息した最大最強のモンスターと言ってよいでしょう。この歯化石の形を見れば、それも一目瞭然。一度噛んだら、二度と脱出不可能だったに違いありません。
バシロサウルスの歯化石は大別して2種類が存在します。太いバナナのような形状をした歯(主に前歯)と、今回の標本のような、複数の歯が一つの歯根に並んだ奥歯です。この独特の形は、まさにバシロサウルスを象徴しています。
歯根と歯冠が明瞭に保存されています。一部欠損部はリストアされていますが、その技術は確かです。
長い辺にそって8cm。バシロサウルスのリーサル・ウェポンです。バシロサウルスはすでに絶滅していますが、現世のクジラの先祖に当たります。クジラといえば、比較的おとなしいイメージがあるかもしれません。しかし、現在のオルカ(シャチ)などのように、非常に獰猛かつ俊敏、そして狡猾なグループが存在します。バシロサウルスはシャチに輪をかけて強大であったと考えられています。事実、バシロサウルスの頭部の骨格は、白亜紀のモンスター、モササウルスとよく似ています。そして、成体にもなれば15m以上に成長したと考えられていますので、現世では比較対象がないほどの巨大モンスターだったことでしょう。
各部、じっくりご覧いただきましょう。
いかがだったでしょうか。新生代の海(少なくとも、約4000万-3400万年前の海)において、食物連鎖の頂点に立っていたバシロサウルスの貴重な下顎の奥歯の化石です。
商品スペック
商品ID | ot771 |
---|---|
年代 | 新生代(6600万年前 -- 現在) |
学名 | 新生代の一時期、食物連鎖の頂点にあったバシロサウルスの下顎の奥歯の化石(Basilosaurus) |
産地 | Morocco |
サイズ | 長い辺に沿って8cm |
商品解説 | 新生代の一時期、食物連鎖の頂点にあったバシロサウルスの下顎の奥歯の化石(Basilosaurus) Dakhla,Western Sahara,Morocco |
バシロサウルスとは?
バシロサウルスは、現在からおよそ4千万年前に実在していた原始的なクジラである(現在は絶滅)。
現世のクジラとは明らかに異なる体躯を持っている。すなわち、蛇のような長い体に、モササウルスのような恐ろしい顔つき、鋭い歯。
事実、当時の食物連鎖の頂点に君臨していた、海のハンターであった。
古代クジラの最大の種であり、成体では最大18mに達したとされる。
遠洋能力は低く、主に浅海に生息していたとされる。
現世のクジラとは異なり、脳の容積は小さく、社会性を有してはいなかったと考えられる。
中生代の捕食者モササウルスのような長いあごを持ち、鋭い歯を何本を持っていた。
バシロサウルスの名称は、王様のトカゲの意味を持っているが、実際にはトカゲではなく、哺乳類である。これは、化石の発見当時は、モササウルスのような爬虫類であると考えられた名残である。
バシロサウルスの最大の特徴の一つ、異歯性とは?
このように多くの共通点を持つ両者ですが、バシロサウルス科にしかない特徴があります。
それは異歯性(いばせい)です。
異歯性とは、文字通り、一個体の生物において、異なった形の歯を持っていること、を言います。
そんなに珍しいことなのか?
と思うかもしれません。
結論からいうと、ありそうで無い、かなり珍しいことなのです。
下のイラストはバシロサウルス科の生物の下顎のシルエットです。
前歯、ミドルセクションの歯、奥歯によって、歯の形が異なることがお分かりでしょうか?
前歯は、比較的直線的で、ギザギザした(鋸の歯)部分がありません。
一方で、ミドルセクションの歯は、ギザギザしており、かつ三角状のおにぎりのような形をしています。
奥歯は、ギザギザしており、かつ三角ではなく、一方向に向いた独特の形をしています。
繰り返しになりますが、このように、一つの生物でも、違う形をした歯を持っていることを「異歯性」と言い、バシロサウルス科の生物はその典型と言えます。
このような特徴は爬虫類ではあまり観察されません。
コラム:「新生代の海の支配者、バシロサウルス科(古代クジラ)の生物は、前時代の支配者と何がちがうのか?」も合わせてお読みください。