見事な巻き具合です。腹足類、巻貝化石 化石 販売

古代の巻き貝の化石です。見事な巻きを伴った殻です。

腹足類（ふくそくるい）と呼ばれる生物の殻です。一口の腹足類といっても、非常に多数の生物がいますが、この標本は巻き貝のような生物をイメージしていただくとよいでしょう。

殻の外に頭部と足を露出させ、内蔵などは、この硬い殻の中に収まっていました。露出している軟体部に危機が迫ると、殻のなかに全身を収めることが出来たと考えられています。現世の巻き貝も同様ですね。

腹足類は、その名の如く、筋肉の塊である軟体部の足を地面にのっぺりと付けて移動していました。中には殻を持たないものもあり、ナメクジやウミウシなどがそれにあたります（たいていは殻を持っている）。

腹足類にとっての殻は、いわば体の一部です。その中に内蔵を持ち、もし、軟体部が引き抜かれれば、そのまま死んでしまいます。ヤドカリの貝殻は、まさに「間借り」しているわけですが、腹足類にとっての殻は、終の棲家なのですね。

手のひら一杯に広がるサイズ。結構な重量を感じます。

縦に立体的に広がっているため相当な厚みがあります。