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長方形にカットされた透明度の高い一品。昆虫を内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4053】
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こちらはミャンマー北部の渓谷で採集された、非常に古い琥珀・バーマイトです。ミャンマーの旧国名であるビルマにちなんで、ビルマ琥珀とも呼ばれます。内部を高倍率のルーペでのぞくと、ご覧のように虫が見られます。バーマイトの起源は白亜紀と考えられており、この虫もその当時に生息していた可能性があります。

四角形に整えられており、肉眼では基質がほぼ透明です。

30倍以上の高倍率のルーペを通して見ると、ご覧のように虫を発見できます。バーマイトの歴史は非常に古く、西暦1世紀頃にはすでに中国へと運ばれていたという記述があります。また、17世紀に入るとヨーロッパにもその存在が知られ、「鉱山から掘り出され、我々が知る琥珀よりもやや赤みが強い」という記述が残されています。「我々が知る琥珀」とは、おそらくバルト海産琥珀のことでしょう。実際、バルト海産琥珀はよりライトなイエローを呈しますし、海から採集されるため、鉱山から掘り出されることに驚いた可能性があります。

この網目のような模様は、バーマイトに度々見られます。
19世紀に入ると、より詳細な記述が残されており、この地域の渓谷では塩、金、琥珀が産出され、特に金と琥珀は中国の商人によって買い取られていたようです。また、現地の女性は琥珀のイヤリングを身につける習慣があったようです。1885年には、当時イギリス領だったインドの地質調査会社によって調査が行われ、詳しい研究が開始されました。近年、ロンドン自然史博物館の研究により、内包物に白亜紀の動植物の痕跡が見つかり、バーマイトが恐竜時代の極めて古い琥珀であることが判明したのです。

バックライトを当てて撮影しました。バーマイトは非常に古い時代(白亜紀)の琥珀でありながら、比較的透明度が高く、光が当たると煌々と輝きます。また、この琥珀は薄くカットされているため、より明るく輝きます。

表側から光を当てて撮影した一枚。
琥珀は古代の樹液が化石になったものです。樹液といえば、あのねばっとした独特の匂いがする液体のことで、松脂(まつやに)などが馴染み深いですね。虫は樹液に群がる傾向にありますが、一部の小さな虫はその粘性に足を取られ、そのまま化石化することがあります。バーマイトには、そうした虫たちがよく内包されています。

左右16ミリほどあります。

100円玉との比較です。
商品スペック
商品ID | ot4053 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 長方形にカットされた透明度の高い一品。昆虫を内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.6cm×1.1cm×厚0.5cm |
商品解説 | 長方形にカットされた透明度の高い一品。昆虫を内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。