化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物) 化石 販売

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化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)/【ot401】

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)/中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)【ot401】

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化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その1)

実に立派なデンドライトです。これまでデンドライトをいくつか紹介してきましたので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、こちらは、化石ではないのです。ちなみに、化石とは、生物の一部(生物化石)もしくは、その痕跡(生痕化石)が保存されたものを言います。「このデンドライトってやつは、植物のように見える。だから、生物化石じゃないのか!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは植物の化石でもなく、たんに、マンガン鉱物がフラクタル(樹枝状)に、広がったものなのです。それがわれわれ人間には植物のように見えるのです。いわば自然界のマジックです。

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その2)

まるで画家が白い岩に、シダの絵を描いたようですね。よく観察しますと、1本の枝から、複数の枝がのび、またその枝から同様に複数の枝が伸びています。その枝の長さが徐々に短くなっていき、一定の長さになると、それ以上枝分かれしなくなります。その仕組みがあらゆるところで観察され、まるでシダのような絵になります。このような図形をフラクタルと言いますが、実際に、樹木の枝を人工的に、かつ少しの不確実性を持たせて、描くときに使われる手法でもあります。

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その3)

自然は偉大なる芸術家でもありますね。

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その4)
化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その5)
化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その6)

裏にもマンガンは伸びています。

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その7)

控えめでかわいらしいですね。

化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その8)
化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その9)
化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その10)
化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)(その11)

化石ではありませんが、「化石のように見える」鉱物です。このようなサイズもかなり大きく、立派な標本です。デンドライトの立派な標本をお探しの方はぜひ。

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商品スペック

商品ID ot401
年代 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
学名 化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)
産地 Germany
サイズ 母岩サイズ 12.1cm×9cm×厚0.7cm
商品解説 化石のように見えて化石ではないデンドライト(鉱物)

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

ゾルンフォーフェン化石とは?

世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン化石とは・・・

ラガシュテッテン(FossiLagerstatten)という言葉を知っていますか?

日本語では「化石鉱脈」や「化石鉱床」といいます。きわめて保存状態のよい化石が多く産出される場所をさした言葉です。

ドイツの南部に「ゾルンフォーフェン」という小さな町があります。この町はラガシュテッテンとして特に有名で化石好きな人で知らない人はいないほどです。

まず、この町が化石の産地として有名になったのが始祖鳥の化石の発見でした。1860年、ゾルンフォーフェンで世界最初の始祖鳥の化石が発見されました。

始祖鳥は現在発見されている鳥類の化石のなかで世界最古のものとして知られています。この始祖鳥の化石は、これまで何度も発見されており、なかには羽毛までついたほぼ完璧なものまでありました。

もともと「ゾルンフォーフェン石炭岩」とよばれる石炭岩は建築用石材でした。良質の石炭岩は粒子が細かく硬いため昔から建築材料として使用されていたようです。

18世紀末、その特徴が石版印刷に最適であることが発見され「リトグラフ(石版画)」が開発されました。今でも建築材料として使用されていて日本にも輸入されています。家の庭に用いられたり、町のなかでみることもできます。なかには化石の入ったものもあるそうなので皆さんも探してみてはいかがでしょうか?

世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン生成の秘密

ラガシュテッテンとして世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン。どうやってこの素晴らしい場所はできたのでしょうか?ゾルンフォーフェンは中世代ジュラ紀後期(約1億5000年前)の地層になります。

当時この辺りはサンゴ礁に囲まれたラグーンがありました。ラグーンとはサンゴ礁によってつくられた地形のひとつです。ラグーンにとても細かな石炭質の粒子が静かにゆっくりと積み重なってきたのです。このラグーンの底は塩分濃度が高く酸素が少なかった為、生物にとってはとても厳しい環境でした。その為、ここには塩分濃度が高い環境を好むシアノバクテリア以外が生息することはできませんでした。(シアノバクテリアは生物進化の歴史の中で初めて酸素発生型光合成を行った生物です。)こうした環境のおかげで腐敗の原因となる細菌が少なくすみました。そして、陸地にも近かったラグーンに、動植物が入っていき、何億年とたって綺麗な化石として現れたのです。

なぜゾルンフォーフェンの化石はレリーフ状になるのか?

サンゴ礁のラグーンに積み重なって出来たものが石版石炭岩です。ドイツ語で板状石炭岩を意味する”Plattenkalk”と呼ばれていて、この言葉にはこの層が横に連続するという意味も含まれています。実際に石版石炭岩は周辺の町にも広がっているのです。「白ジュラ」と呼ばれる層はクリーム色をした石版石炭岩。特徴は、板状に一枚一枚はがせることです。その為、化石はレリーフのようにクッキリと痕跡が残るのです。(レリーフ=浮き彫り)この特徴と特殊な環境によってとても素晴らしい化石が採掘されるのです。

また、ジュラ紀のラガシュテッテンにはホルツマーデン頁岩やモリソン層がありますが、ゾルンフォーフェンにはこの二つの層もにない特徴があります。それが、陸と海の動植物といった全体の化石が発見されていることです。ゾルンフォーフェンでは今日まで約600種以上の化石が発見されています。最初は、建築材料として石炭岩を採掘している際にみつけたあの始祖鳥でした。本当はもっと前から化石の採掘がなされていたのかもしれません。

でも偶然の大きな発見が人々に夢と希望をあたえたのでしょう。また抜群の保存状態の化石たちに採掘意欲がかきたてられるのでしょう。始祖鳥以外にも、アンモナイトにトンボやエビなどどれも立派で目を引く化石次々に発見されています。(※ホルツマーデン頁岩はドイツ南部、モリソン層はアメリカのコロラド州を中心に広がっています)

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