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恐竜時代(約1億年前)の虫を内包したミャンマー産の琥珀バーマイト(Burmite)/【ot3880】
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こちらはミャンマー北部の渓谷で採掘された非常に古い琥珀、バーマイトです。内部に潜んでいるのは、クモの一部と見られます。バーマイトは白亜紀中期のアルビアンの終わり頃からセノマニアンの初めにかけてのものと見られており、世界的に見ても非常に古い琥珀です。琥珀の内部にはご覧のように虫が内包されており当時の環境を知る上で重要な手がかりになります。虫はすでに古生代デボン紀に繁栄しており、この時代には現在と変わらないほど多様な虫が存在していたと考えられています。
この標本は、虫以外に特に目立った内包物がないため、とても観察しやすいです。詳細に観察する際は、高倍率のルーペを使用することをおすすめします。30倍以上の倍率を持つルーペが必須となります。バックライトを使用しながら観察すると、さらに見えやすくなります。
この虫は片側の足が欠損しているようです。琥珀内の虫の一部が分離しているのは、珍しいことではありません。琥珀は樹木の樹液が化石化したもので、虫が樹液に捕らわれ、脱出しようともがくうちに力尽きて閉じ込められたと考えられています。樹液がゆっくりと移動する過程で、虫の体の一部が分離することがしばしば見られます。
よく見ると、足には毛が確認できます。琥珀の内部は、酸化や風化の影響をほとんど受けないため、驚くほど素晴らしい保存状態が保たれていることがあります。
バックライトをあてつつ撮影しました。虫がシルエットとなって浮かび上がってきます。
この個体はバーマイトの中でも極めて透明度が高いです。
左右17ミリほどあります。
100円玉との比較。恐竜時代(約1億年前)の虫を内包したミャンマー産の琥珀バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3880 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 恐竜時代(約1億年前)の虫を内包したミャンマー産の琥珀バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.7cm×0.8cm×厚0.6cm |
商品解説 | 恐竜時代(約1億年前)の虫を内包したミャンマー産の琥珀バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。