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虫入り!琥珀コレクター注目のアンバー、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3879】
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こちらは東南アジア、ミャンマー産の琥珀、バーマイトです。バーマイトは白亜紀中期(約1億年前)のものとされています。中からは昆虫や動植物が発見されており、当時の環境を知る重要な手がかりになります。この標本の内部には、昆虫の姿が見られます。
先程示した昆虫は写真中央のやや右上にいます。
他にも様々な植物の断片が含まれています。バーマイトは世界的にも非常に古い琥珀ですが、比較的透明度の高い個体が多く、内包物を確認しやすい特徴があります。
琥珀が堆積している岩石に含まれるジルコンを使った年代測定の結果、約9879万年前であることが示されています。
昆虫を拡大して撮影しました。
当時の環境については諸説ありますが、海岸近くで、熱帯雨林が広がっていたと考えられています。樹木から分泌された樹脂が浅海へと運ばれ堆積し化石化したものが、バーマイトだと考えられています。というのも、一部のバーマイトの中には、アンモナイトのプゾシアやサンゴや牡蠣などが含まれているためです。また一部には淡水性の昆虫も存在することから、海と河川が入り交じる、いわゆる汽水域だったと考えられています。
蛍光灯下で見ても、十分な透明度があります。バックライトをあてると内包物がシルエットとして浮かび上がってきます。
左右15ミリほどあります。
100円玉との比較。約1億年前の古き琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3879 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 虫入り!琥珀コレクター注目のアンバー、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×1cm×厚0.4cm |
商品解説 | 虫入り!琥珀コレクター注目のアンバー、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。