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これまでに見たことがない不思議な内包物を多数含んだ、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3860】
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こちらは、約1億年前の木の樹液が化石化してできたミャンマー産の琥珀「バーマイト」です。当時の環境がそのまま閉じ込められており、昆虫や植物片など多種多様な内包物が含まれています。この標本には、植物片、もしくは昆虫の一部と思われる不思議な物体が多数確認されます。バーマイトを扱うたびに、常に新しい内包物との出会いがあり、未知の発見が尽きません。
こちらは虫の一部でしょうか?
バーマイトは以前まで新生代の琥珀だと思われていましたが、ロンドン自然史博物館の研究により、内包物の一部に白亜紀のものが含まれていることが分かりました。恐竜時代の琥珀は、世界中の産地の中でも、珍しく、価値あるものです。
こちらは明らかに虫のように見えますね。特徴的な足が確認できることから、昆虫の一部である可能性が高いです。琥珀の内部は外部と遮断されており、酸化や風化が起こりにくいため、内包物の保存状態は非常に良好です。通常、小さな虫などは保存されないことが多いですが、このように琥珀の中に残ることで、当時の生態系や環境を知るための重要な手がかりとなります。
右下の物体は、昆虫の足の一部のように見えますね。また、左側にある冒頭でお示しした物体も、植物片のようでありながら、昆虫の一部に見える特徴を持っています。
高倍率のルーペを用いて、この昆虫と思しき物体をぜひ探してみてください。30倍以上のルーペを使い、後方からライトを当てながら観察すると、このようにシルエットとして浮かび上がって見えます。
肉眼で見ると、まるで飴玉のようにつややかで美しい標本です。
1億年前の内包物を閉じ込めた小さなタイムカプセルのようですね。
左右15ミリほどの大きさです。
100円玉との比較。これまでに見たことがない不思議な内包物を多数含んだ、約1億年前の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3860 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | これまでに見たことがない不思議な内包物を多数含んだ、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×1cm×厚0.5cm |
商品解説 | これまでに見たことがない不思議な内包物を多数含んだ、約1億年前の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。