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初遭遇!このトゲは一体なに?!摩訶不思議な内包物が閉じ込められた、白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3859】
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こちらは「恐竜時代の琥珀」とも呼ばれる、ミャンマー産の琥珀、バーマイトです。この標本は、数あるバーマイトの中でも特に珍しい内包物を含んでおり、ウニのトゲのように鋭い針状のものが複数見られます。
全体をご覧ください。左側には黒い針の集合のような塊があり、その右側には細かな砂のような物体が閉じ込められています。これまで様々なバーマイトを見てきましたが、このような内包物に出会ったのは初めてです。
これはなにかの昆虫のようにも見えますし、植物片のようにも見えますね。
琥珀は古代の木の樹液が化石化したものです。バーマイトの内包物は非常に多様性に富んでおり、これはおそらく木の自生環境によるものだと思われます。海岸近くに自生していた熱帯雨林の樹液が近くの海洋に流れ込み、化石化したという説があります。その過程で巻き込まれた内包物は、樹液に群がった虫だけでなく、地面の植物片や海洋生物、土なども含まれている可能性があります。もしかしたら、この摩訶不思議な物体は海洋由来である可能性もありますね。
細粒の土のようにも見えます。
何よりも、この針のような内包物が非常に興味深いですね。これは陸生の植物片の一部か、あるいは海洋生物の一部である可能性も考えられます。
基質は比較的透明で、バックライトを当てるとシルエットが浮かび上がります。
バーマイトは他の産地の琥珀と比べると、褐色の物体が多く含まれるという特徴があります。これは自然火災によって焼け焦げた木片が含まれているためと考えられますが、今回の内包物はどうもそのようなものとは異なる風貌をしていますね。
約2センチほどあります。
100円玉との比較。これまで扱ったバーマイトには含まれていない、摩訶不思議な内包物を含んだ個体です。
商品スペック
商品ID | ot3859 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 初遭遇!このトゲは一体なに?!摩訶不思議な内包物が閉じ込められた、白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2cm×0.9cm×厚0.3cm |
商品解説 | 初遭遇!このトゲは一体なに?!摩訶不思議な内包物が閉じ込められた、白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。