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甲虫に似た昆虫や植物片あり!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3813】
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こちらは約1億年前の樹液が化石化した、ミャンマー産の琥珀です。内部には甲虫のような長楕円形の虫が内包されています。
ミャンマー北部のカチン州などで採集される琥珀は、旧国名のビルマにちなんで「ビルマイト」や「バーマイト」と呼ばれています。最近の研究では、バーマイトには白亜紀特有の内包物が含まれていることが分かり、約1億年前の琥珀であることが判明しました。世界各地の琥珀産地の中でも、非常に古い地域の一つです。
バーマイトは古い琥珀ですが、比較的透明度の高い個体も含まれています。そのため、虫が含まれている場合はルーペを使って確認することができます。琥珀の内部を観察するには、30倍以上の高倍率のルーペが必要です。
バーマイトには虫だけでなく、多様な植物片も含まれています。当時、この地域は河川や海岸が広がっており、頻繁に森林火災があったと考えられています。そのため、焼け焦げたような褐色の植物片がよく見られます。
こちらは、おそらく植物片の一部と見られます。
この昆虫は、甲虫のようにがっしりとした体を持っています。バーマイトに限らず、琥珀の中にいる虫は通常、小さな虫が多いです。特に羽虫が目立ちます。これは、樹液に集まった虫が粘着性に足を取られ、そのまま動けなくなって閉じ込められてしまうからです。羽虫のような力の弱い虫は抜け出せません。一方で、大型の虫やアリのような力が強い虫は抜け出しやすく、琥珀ではあまり見られません。甲虫も力が強いので琥珀の中では珍しいですが、小さい個体は見つかることがあります。
バックライトをあてると、内包物がシルエットとなって浮かび上がります。
バックライトをあてずとも、良い色に輝きます。
サイズは2センチ弱あります。
100円玉との比較。約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3813 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 甲虫に似た昆虫や植物片あり!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.9cm×0.9cm×厚0.2cm |
商品解説 | 甲虫に似た昆虫や植物片あり!約1億年前の恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
この商品を購入されたお客様のお声
表面を磨いて撮影してみました。虫自体に厚みがあり、傾いて内包されていたためピント合わせに苦労しましたが、今ここに実在しているようなリアルな古代の昆虫の姿を見せてくれました。木の表皮か虫の糞などに擬態したような小さな甲虫です。これまで多くの虫入り琥珀をマイクロスコープで見てきましたが、今になって気付きました。これまでのほとんどの琥珀に内包された虫のサイズは1~2mmの極小さな昆虫類ですが、その見た目はどれも現代の10mm近い虫に匹敵するような緻密な体の構造をしています 。2mmほどの虫と言えば、ショウジョウバエくらいのサイズ。今回の甲虫にしても約1.5mm。拡大撮影時のイメージと、実際の小さすぎるサイズに驚きを覚えます。巨大な虫と極小さな虫が共存する時代。食性だけでなく、大きさでも生息地を棲み分けていたのでしょうか。
滋賀県/男性
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。