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インクルージョン多数!観察のしがいがあります!約1億年前の琥珀として名高いバーマイト(Burmite)/【ot3798】
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こちらは、琥珀コレクターなら一度は聞いたことがあるであろう、ミャンマー産の琥珀「バーマイト」です。旧国名にちなみ「ビルマ琥珀」とも呼ばれることがあります。この琥珀はミャンマー北部の渓谷で採集され、非常に古いもので、白亜紀中期(約1億年前)のものとされています。内部には多くの動植物が含まれており、とりわけ節足動物や小さな羽虫が含まれていることがあり、当時の生態系を理解する上で重要な資料とされています。この写真は羽虫と思われる虫を撮影した一枚です。途方もなく古い時代の虫ながら琥珀に守られることで、良好な状態を維持しています。
ミャンマー北部には、白亜紀から新生代にかけて形成された大きな堆積盆地があります。この地域の地層は複雑に入り組んでおり、かつては時代の特定が難しく、新生代の琥珀とされることもありました。しかし、近年の研究によって白亜紀の内包物が含まれていることが明らかになり、時代が特定されました。
バーマイトは非常に古い時代の琥珀でありながら、比較的透明度の高いものが多く見られます。ただし、その透明度には幅があり、不透明なものから非常にクリアなものまでさまざまです。内包物が確認できるのは、ある程度透明な琥珀に限られます。当時のミャンマーは熱帯雨林が広がっていたと考えられており、また、淡水性の水生昆虫が内包されていることから、河川やデルタが存在する汽水域に近い地域だったのではないかと推測されています。
後方からライトを当てずに撮影した一枚です。全体的には褐色に見えますが、よく見ると黒い部分は植物片です。
バックライトをあてつつ撮影すると基質が黄色に輝き、内包物がシルエットとして浮かび上がってきます。昆虫などを見つけやすくなります。
当時の環境の一部をそのまま閉じ込めたようなものです。
バーマイトは紀元1世紀には採掘が始められ、中国との交易で重要な役割を果たしていました。17世紀頃には欧州ともやり取りがされていた記録が残っているそうです。
19世紀後半から科学的な分析が行われ、新生代のものとされていた琥珀が、最終的には白亜紀のものであることが判明しました。2000年代初頭には、この説がほぼ確定しています。
左右約17ミリと大きめの個体です。
100円玉との比較。約1億年前の琥珀として名高いバーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3798 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | インクルージョン多数!観察のしがいがあります!約1億年前の琥珀として名高いバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.7cm×0.8cm×最厚部0.4cm |
商品解説 | インクルージョン多数!観察のしがいがあります!約1億年前の琥珀として名高いバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。