古代魚コレクター必見！ベリーレア！米国ワイオミング州グリーン・リバー層で発見された古代魚、ファレオドゥス（Phareodus ）の全身標本 化石 販売

ベリーレア！こちらは米国ワイオミング州グリーン・リバー層より採集された古代魚、ファレオドゥスの全身化石です。グリーン・リバー層の化石といえば、古代魚、ナイティアが知られていますが、一方で、それ以外の古代魚は余り知られていません。それも当然のことで、何しろ、発見された個体数がとても少ないのです。ファレオドゥスもその典型例であり、稀少な化石です。

ファレオドゥスはどんな魚だったのでしょうか。発見場所からして淡水魚と思われています。立派な顎と鋭い歯を持つ肉食性の魚と思われ、他の魚を捕食したと考えられています。発見されるのは主にグリーン・リバー層（ワイオミング、ユタ、コロラド）からになりますので、限られた地域で棲息していた固有種だったと思われます。他、モンタナのグラナ層からも発見されるようですが、いずれにしても、発見される個体数は限られています。グリーン・リバー層は約５０００万年前の地層ですが、この時代には、北米には内陸の海域が広がり、その周辺には多様な淡水魚が繁栄していたと考えられています。

立派なヒレの数々。ファレオドゥスは分類学上、アロワナなどが含まれるオステオグロッシダ科（Osteoglossidae）に属しています。オステオグロッシダ科は古代から現世に至るまで続く長い魚類のグループであり、現世では主に熱帯から亜熱帯の淡水に生息する魚が多く含まれています。アフリカ、南アジア、オーストラリア、南米などの淡水の河川や湖、沼地などで見られます。共通の特徴として、強靭な顎、大きな口、鋭い歯が挙げられます。これらは捕食者の特徴であり、ファレオドゥスも積極的なハンターだったと考えられています。

こちらの標本は頭部から尾部まで全身が保存されています。部分化石ではありません。

化石から見ても、特徴的な強靭な顎の形跡が確認できますね。また眼が収まっていた眼窩底もしっかりと保存されています。エラなども見られますね。

また、淡水魚らしい大きなヒレなどが観察されます。さらに、脊椎などもしっかりと保存されており、全身にわたって非常に良好な状態を保っていることがわかります。

尻ビレのセクションです。

尾びれのセクション。

手のひらと比較すると、その存在感がより伝わるでしょう。特に、立てて展示するとさらに迫力が増しますね。

裏面です。一部に接着痕が見られますが、非常に丁寧に接着されており、化石の価値を損なうものではありません。このような立派なサイズになると、接着痕は珍しくありません。また、分離していても、オリジナルのパーツで補修されている限り、化石の価値には影響しません。この標本については、再構築などは一切ありませんので、ご安心ください。

側面から撮影した場面です。グリーン・リバー層の化石の母岩は、このように層が連なった構造をしています。これは長年にわたって安定的に堆積が続いた証拠であり、保存状態の良い化石はほとんどがこのような静穏で安定した環境で形成されます。一方、水流が強く酸素供給が多い環境では、骨が分解されやすくなるため、良好な化石が形成される可能性は低くなります。

母岩含め３２センチ、本体２０センチという、非常に立派なコレクションです。

１００円玉との比較。米国ワイオミング州グリーン・リバー層で発見された古代魚、ファレオドゥスの全身標本です。