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現世でも見られる昆虫、シミを内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot3696】
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こちらはミャンマー産の琥珀、バーマイトです。ミャンマーのかつての名前であるビルマから来ており、ビルマイトとも呼ばれますが、発音の違いでバーマイトとも言います。"Burma"の発音は「バーマ」に近いので、バーマイトと呼ぶ方が自然かもしれませんね。こちらの標本には、「シミ」と思しき虫が内包されています。
シミは現世にも棲息し、銀色に見えることから、英語では"silverfish"(シルバーフィッシュ)とも呼ばれます。日本語では「紙魚」と書かれます。シミは直射日光に弱いため、比較的ジメジメとした暗い場所に棲息しています。寿命は5年以上と、虫としては比較的長寿のようです。紙などを食べるため、古書の中に潜んでいることがあります。バーマイトは非常に古い琥珀であることから、シミの仲間が昔から棲息していたことが分かりますね。
琥珀はもともと針葉樹の樹液が化石化したものです。樹液に取り込まれた虫は、より強固な樹脂となった琥珀内部に取り込まれ、酸化や風化など外部環境から守られます。その結果、通常では考えられないほど上質な保存状態が維持されることになります。この特性から、琥珀は「古代からのタイムカプセル」と呼ばれることもありますね。
長い尾を持っています。
肉眼でもご覧いただけます。
十分な透明度があり、バックライトを浴びせると、シミがシルエットとなって浮かび上がります。
約2センチほどあります。
100円玉との比較。昆虫、シミを内包した白亜紀の琥珀、バーマイトです。
商品スペック
商品ID | ot3696 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 現世でも見られる昆虫、シミを内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2cm×1.1cm×厚0.2cm |
商品解説 | 現世でも見られる昆虫、シミを内包した白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。