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非常に珍しいウミユリであるレノキスティス(Rhenocystis)とハパロクリヌス(Hapalocrinus frechi)の両方が同時に見られる、極めて希少なプレート化石/【ot3669】
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こちらは、極めて希少なドイツ・ブンデンバッハ産のウミユリの化石です。多数のウミユリが混在していますので、じっくりご覧ください。写真中央やや左下にあるのが、いわゆる「ヤシの木」のような形をしたパルムツリークリノイドと呼ばれるウミユリです。右下にも同様のものがあります。そして、上に位置しているのが、レノキスティス(Rhenocystis)と呼ばれるウミユリです。どちらの標本も非常に珍しいウミユリであり、滅多に入手することができません。特にレノキスティスは大変希少で、お目にかかることはほぼないと言っても良いでしょう。本来の形状を明瞭に留めている良質な標本です。
母岩を含めて左右20センチ、天地24センチという非常に立派なプレート標本です。
ドイツ・ブンデンバッハは、化石コレクターには大変馴染みのある化石産地です。ブンデンバッハ産の化石は、ご覧のように黒くて薄い石の板のような形をしています。これらは約4億年前のデボン紀前期に堆積したと考えられている「ハンスリュック粘板岩」から採集されます。この地層はドイツ南西部、ブンデンバッハという地域から見つかり、三葉虫、ヒトデ、ウミユリなどの棘皮動物が発見されます。ブンデンバッハ産の化石が黒いのは、粘板岩が非常に高濃度の炭素を含んでいるからだと考えられています。低酸素状態で堆積したため、生物の遺骸が腐敗せず、炭素が多く残った結果、鉛筆の芯のような黒い色を呈します。また、実物をご覧になるとわかるのですが、非常に細粒で、きめ細かく、化石の細部まで保存されています。
石質が細粒でぎっしりと詰まった密度の高い質感は独特で、化石の微細な構造までが明瞭に保存されています。椰子の木クリノイドこと、ハパロクリヌスの触手の細部までが保存されている点にご注目ください。流石はブンデンバッハ産の標本です。
ウミユリはヒトデやウニなどと同じ棘皮動物に分類されます。その見た目から植物と思われがちですが、れっきとした動物です。古生代に誕生し、恐竜時代を経て新生代初期、そして現在まで、非常に長くグループとしての命をつないできた長寿の生物です。現世の深海にも棲息しており、「生きた化石」と呼ばれます。ぜひ「Crawling Crinoid」と検索して、動画をご覧ください。海底をゆっくりと這うように動く現世のウミユリの姿をご覧いただけます。奇々怪々な姿に目を奪われることでしょう。我々人類よりもはるか昔から棲息していたグループです。
ウミユリは大きく分けて4つの部位からなります。根、茎、クラウン、触手です。クラウンには内臓などが収容されており、根を海底や岩などに固着し、茎を伸ばし、その先にクラウンが存在します。クラウンから髪の毛のように無数に伸びた触手でプランクトンなどを捕食し、栄養を摂取しています。こちらはその茎の部分です。
こちらは裏面です。墨のように黒く、ブンデンバッハ特有のマットな色合いです。
最厚部は9ミリとなり、丁寧なお取り扱いをお願いいたします。
ジュラ紀の海底を思わせる、迫力ある構図です。
100円玉との比較。非常に珍しいウミユリであるレノキスティスとハパロクリヌスの両方が同時に見られる、極めて希少なプレート化石です。
商品スペック
商品ID | ot3669 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 非常に珍しいウミユリであるレノキスティス(Rhenocystis)とハパロクリヌス(Hapalocrinus frechi)の両方が同時に見られる、極めて希少なプレート化石 |
産地 | Bundenbach,Germany |
サイズ | 本体最大直線距離21cm 母岩含め全体24.5cm×19.5cm×厚0.9cm |
商品解説 | 非常に珍しいウミユリであるレノキスティス(Rhenocystis)とハパロクリヌス(Hapalocrinus frechi)の両方が同時に見られる、極めて希少なプレート化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
よくここまで繊細に掘り出せたな。。。という感動がファーストインプレッションでとても大きかったです。無造作に摘んできた幾本かの花を置いたテーブルクロス、の様にくっきりと美しさが伺えます。本当に、先日の今日ですが、綺麗なコレクションが増えました、ありがとうございます。
神奈川県/女性
ウミユリとは?
ウミユリ(海百合)は植物ではありません!
「ユリ」の名前がついているために植物だと思われがちですが、実際はヒトデやウニと同じ棘皮(きょひ)動物の仲間です。各国の海(深海)に棲み、体長は35~50cm。
棘皮動物とはechinoderm というギリシャ語由来のラテン語を直訳したもので、 echinoderm とは echinos (ハリネズミ)のような derma (皮)を持つものという意味です。
さまざまなユミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)は生きた化石
ウミユリ(海百合)は、オウムガイ、シーラカンス、ラブカ、カブトガニ、アロワナなどと同様に生きている化石として大変有名です。
現生のウミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)の特徴のその腕
ウミユリは根や茎のように見える支持体と、花弁のような腕を持っています。長く伸びたその腕で海中のプランクトンなどを捕らえ、餌としています。
ウミユリ(海百合)の化石は希少で価値が高い
ウミユリの化石が多く見つかるのは、約2億5000万年前の地層である。5億年以上前の地層から出土した例もあるという。ウミユリの体は脆弱であり、全体に骨格が小さな節に分かれているので、それらがばらばらになり、全形をとどめないことが多い。ばらばらの節だけが堆積した石灰岩も見られる。