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ウルトラレア!ドイツ・ゾルンホーフェン産のトンボ、メシュロペタラ(Mesuropetala)のパーフェクト標本/【ot3662】
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ベリーベリーレア!こちらはドイツ・ゾルンホーフェン産のトンボの化石です。ゾルンホーフェンは世界有数の化石産地として知られています。その石灰岩は非常にきめが細かく、また酸素が少ない環境で保存されていたため、化石の保存状態は極めて良好なことで知られています。他の産地ではまず見られる高精細な保存状態が最大の特徴です。
ご覧のように、トンボの姿をほぼ完全な状態で収めた、素晴らしい逸品であります。ゾルンホーフェン産のトンボの化石は非常に希少で、極めて価値が高いものです。ゾルンホーフェン産の化石といえば、何と行っても、最古の鳥類とされる始祖鳥、アーケオプテリクスが有名でしょう。
ゾルンホーフェン産のトンボ標本は、部分化石でさえ希少ですが、このように全形を留めた完全な状態の個体は、スーパーレアと申し上げて過言ではありません。
こちらの個体はメシュロペタラ(Mesuropetala)と同定されています。メシュロペタラは同産地から度々発見される大型のトンボです。約1億5000万年前から約1億4000万年前(ジュラ紀後期)の標本と推定されます。
腹部をアップで撮影。周囲の黒い斑点はマンガンによる結晶成長、いわゆるデンドライトです。ゾルンホーフェン産の化石ではよく見られる特徴です。
裏面です。右上に明瞭なデンドライトが見られますね。一見するとシダの化石のように見えるのも、デンドライトの特徴です。
裏面にはサッココーマと思しき個体が見られます。ゾルンホーフェン産の化石からは動物だけでなく植物の化石も多数発見されています。ジュラ紀後期にはこの地域は多数の島からなる海域でした。外海とは隔てられていたため、塩分濃度が高く、また酸素濃度が低かったため、バクテリアなどが少なく、生物の遺骸は容易には腐食しなかったと考えられています。その結果、保存状態が良い化石が発見されやすいという説があります。
こちらには前述のデンドライトが見られます。植物のように見えますが、実際には、結晶成長したマンガンです。
昆虫は遺骸となったのち、簡単に崩れてしまうため、化石として残りにくいのですが、ゾルンホーフェンのような様々な好条件が重なった場合に限り、このように羽まで保存されます。驚くべきことです。
左右、両羽ともに見事な保存状態を維持しています。恐竜時代のトンボがこれほどの保存状態を維持しているのですから、驚くほかありませんね。
最厚部7ミリほどです。薄く繊細なので、丁寧にお取り扱いください。
母岩、左右16センチ、トンボ本体7センチほどあります。立派なサイズのトンボです。
100円玉との比較。極めて希少な、ドイツ・ゾルンホーフェン産のトンボ、メシュロペタラ(Mesuropetala)のパーフェクト標本です。
商品スペック
商品ID | ot3662 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | ウルトラレア!ドイツ・ゾルンホーフェン産のトンボ、メシュロペタラ(Mesuropetala)のパーフェクト標本 |
産地 | Solnhofen, Germany |
サイズ | 本体7.1cm×7cm 母岩含め全体16.5cm×15.9cm×厚0.7cm |
商品解説 | ウルトラレア!ドイツ・ゾルンホーフェン産のトンボ、メシュロペタラ(Mesuropetala)のパーフェクト標本 |
ゾルンフォーフェン化石とは?
世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン化石とは・・・
ラガシュテッテン(FossiLagerstatten)という言葉を知っていますか?
日本語では「化石鉱脈」や「化石鉱床」といいます。きわめて保存状態のよい化石が多く産出される場所をさした言葉です。
ドイツの南部に「ゾルンフォーフェン」という小さな町があります。この町はラガシュテッテンとして特に有名で化石好きな人で知らない人はいないほどです。
まず、この町が化石の産地として有名になったのが始祖鳥の化石の発見でした。1860年、ゾルンフォーフェンで世界最初の始祖鳥の化石が発見されました。
始祖鳥は現在発見されている鳥類の化石のなかで世界最古のものとして知られています。この始祖鳥の化石は、これまで何度も発見されており、なかには羽毛までついたほぼ完璧なものまでありました。
もともと「ゾルンフォーフェン石炭岩」とよばれる石炭岩は建築用石材でした。良質の石炭岩は粒子が細かく硬いため昔から建築材料として使用されていたようです。
18世紀末、その特徴が石版印刷に最適であることが発見され「リトグラフ(石版画)」が開発されました。今でも建築材料として使用されていて日本にも輸入されています。家の庭に用いられたり、町のなかでみることもできます。なかには化石の入ったものもあるそうなので皆さんも探してみてはいかがでしょうか?
世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン生成の秘密
ラガシュテッテンとして世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン。どうやってこの素晴らしい場所はできたのでしょうか?ゾルンフォーフェンは中世代ジュラ紀後期(約1億5000年前)の地層になります。
当時この辺りはサンゴ礁に囲まれたラグーンがありました。ラグーンとはサンゴ礁によってつくられた地形のひとつです。ラグーンにとても細かな石炭質の粒子が静かにゆっくりと積み重なってきたのです。このラグーンの底は塩分濃度が高く酸素が少なかった為、生物にとってはとても厳しい環境でした。その為、ここには塩分濃度が高い環境を好むシアノバクテリア以外が生息することはできませんでした。(シアノバクテリアは生物進化の歴史の中で初めて酸素発生型光合成を行った生物です。)こうした環境のおかげで腐敗の原因となる細菌が少なくすみました。そして、陸地にも近かったラグーンに、動植物が入っていき、何億年とたって綺麗な化石として現れたのです。
なぜゾルンフォーフェンの化石はレリーフ状になるのか?
サンゴ礁のラグーンに積み重なって出来たものが石版石炭岩です。ドイツ語で板状石炭岩を意味する”Plattenkalk”と呼ばれていて、この言葉にはこの層が横に連続するという意味も含まれています。実際に石版石炭岩は周辺の町にも広がっているのです。「白ジュラ」と呼ばれる層はクリーム色をした石版石炭岩。特徴は、板状に一枚一枚はがせることです。その為、化石はレリーフのようにクッキリと痕跡が残るのです。(レリーフ=浮き彫り)この特徴と特殊な環境によってとても素晴らしい化石が採掘されるのです。
また、ジュラ紀のラガシュテッテンにはホルツマーデン頁岩やモリソン層がありますが、ゾルンフォーフェンにはこの二つの層もにない特徴があります。それが、陸と海の動植物といった全体の化石が発見されていることです。ゾルンフォーフェンでは今日まで約600種以上の化石が発見されています。最初は、建築材料として石炭岩を採掘している際にみつけたあの始祖鳥でした。本当はもっと前から化石の採掘がなされていたのかもしれません。
でも偶然の大きな発見が人々に夢と希望をあたえたのでしょう。また抜群の保存状態の化石たちに採掘意欲がかきたてられるのでしょう。始祖鳥以外にも、アンモナイトにトンボやエビなどどれも立派で目を引く化石次々に発見されています。(※ホルツマーデン頁岩はドイツ南部、モリソン層はアメリカのコロラド州を中心に広がっています)