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我々の遠い遠い祖先、その存在は小さくともロマンは胸いっぱいに。白亜紀末期の大地を生き抜いた、小型哺乳類、メソドマ(Mesodma thompsoni)の歯化石/【ot3633】
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こちらは、非常に希少な白亜紀最終期の哺乳類の歯化石です。白亜紀といえば、恐竜全盛の時代。その最終期、マーストリヒチアンといえば、ティラノサウルス・レックスやトリケラトプス・ホリダスといった誰もが知る有名恐竜らが登場する時代です。そんな中、わずか数十センチにも満たない小さな体で、生き抜いていた哺乳類の存在をご存知でしょうか。こちらはその小さな我々の祖先とも言える小哺乳類、メソドマの臼歯の化石です。白亜紀の哺乳類の歯化石は極めて希少です。しかも、ルーペを通して見ると、歯冠の形状やエナメル質がしっかりと保存されていることが分かる、上質標本であります。
歯冠とともに歯茎の内部に保存されていた歯根も保存されています。メソドマは小さなネズミのような見た目をした哺乳類だったと考えられています。この歯を用いて植物をはじめ小さな昆虫も捕食したのかもしれませんね。
注意していないと存在に気づかないような非常に小さな歯化石です。白亜紀末期の地層に長らく眠っていた希少な標本です。メソドマのグループはいくつかの種類が存在しており、いくつかは白亜紀末期の生物の大絶滅を乗り越え、新生代の暁新世までグループとしての命をつなぎました。現在のユカタン半島に落下した巨大隕石が巻き上げた粉塵により日光が遮られ、大型の生物は餌を調達できず次々に絶滅したと考えられています。わずかな食料しか必要としなかったメソドマの仲間はその窮地を乗り越え、新時代を迎えることができたのです。その後、哺乳類の時代と言われる新生代へと変化してきました。
歯冠の表面に見える条線模様が印象的です。植物片をすりつぶすように機能したのでしょうか。興味深いところです。ちなみに現世のネズミの仲間は一般的に雑食で、彼らは植物や果実、木の実、昆虫、人間が残した食べかすなども食します。ネズミはバラエティに富んだ食性を持ち、生息地や状況に応じて食べるものを替えることができると言われています。もしメソドマもそのような順応性を持ち合わせていたとしたら、K-T境界線を乗り越えられたのにも納得がいきます。本当の強さとは柔軟性なのかもしれませんね。
わずか3ミリの小さな歯化石です。ぜひルーペを用いて観察してくださいね。
100円玉と比較すると、その小ささがお分かりいただけることでしょう。小さくとも、ロマンが詰まった、想像力を掻き立てられる逸品です。
商品スペック
商品ID | ot3633 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 我々の遠い遠い祖先、その存在は小さくともロマンは胸いっぱいに。白亜紀末期の大地を生き抜いた、小型哺乳類、メソドマ(Mesodma thompsoni)の歯化石 |
産地 | Hell Creek Formation, McCone County, Montana, U.S.A. |
サイズ | 本体直線距離0.3cm |
商品解説 | 我々の遠い遠い祖先、その存在は小さくともロマンは胸いっぱいに。白亜紀末期の大地を生き抜いた、小型哺乳類、メソドマ(Mesodma thompsoni)の歯化石 |