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化石のブランド産地、米国サウスダコタ州・バッドランズ産のいかにも典型的なバキュリテス・コンプレッサス(Baculites compressus Meek)/【ot3521】
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これは、米国サウスダコタ州で見つかった頭足類の一種、バキュリテス・コンプレッサスです。具体的には、サウスダコタ州のバッドランズに位置するシャイアン川流域のピエール頁岩から見つかった標本です。この地域は、白亜紀前期の地層が広がっています。直線的な形状を持つ頭足類としては、一般的には古生代のオルソセラスが思い浮かびますが、中生代の白亜紀にも同様の直線的な殻を持つグループが存在していました。それにしても見事な縫合線です。菊葉模様とも言われる複雑で美しいパターンが全面で確認されます。
縫合線とは殻表層の骨格が露出した部分であり、一般に時代が若くなるほど、複雑化すると言われています。前述のようにバキュリテスは頭足類としてはかなり進化した部類であるため、縫合線も相当程度複雑になっています。
バキュリテスは直線的な殻をしているため、他の頭足類(アンモナイトなど)とすぐに区別が付きます。バキュリテスは白亜紀の地層から広く採集されますが、ことコンプレッサスについては、白亜紀前期の地層より発見されたケースが多いように見受けられます。実際、バキュリテスの多くは白亜紀当時、北米の内陸海に多く棲息していた事が分かっており、それゆえ、バッズランドなどから発見されることが多いようです。
裏面です。こちらは最外殻が残っており、縫合線が露出していない状態です。
断面を撮影。古代の剣にも例えられるバキュリテスの断面。確かに、剣の断面のようですね。
左右32ミリほどあります。
100円玉との比較。バッズランズ産のいかにも典型的なバキュリテスの化石です。縫合線にご注目ください。
商品スペック
商品ID | ot3521 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 化石のブランド産地、米国サウスダコタ州・バッドランズ産のいかにも典型的なバキュリテス・コンプレッサス(Baculites compressus Meek) |
産地 | South Dakota, U.S.A. |
サイズ | 3.2cm×1.7cm×厚1cm |
商品解説 | 化石のブランド産地、米国サウスダコタ州・バッドランズ産のいかにも典型的なバキュリテス・コンプレッサス(Baculites compressus Meek)。Pierre Shale, Cheyenne River Badlands |
バキュリテスとは?
バキュリテスは、アンモナイトなどと同じ頭足類ですが、オウムガイに近縁の種です。アンモナイトといえば、平巻き型を想像しますが、バキュリテスは真っ直ぐに伸びた形をしています。古生代のオルソセラス(直角貝) と似た形をしていますが、バキュリテスは中生代の最後の時代、白亜紀の後期の海に生息していた頭足類で、オルソセラスよりも、後の時代になって現れました。 幼体の段階では、巻きながら成長するため、先だけわずかに平巻き型で、それ以降は真っ直ぐ伸びた、面白い形をしています。