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大陸移動説の証拠の一つ、かつてゴンドワナ大陸で繁栄していたグロッソプテリス(Glossopteris brawnia)の群集化石/【ot3453】
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こちらは古生代ペルム紀に繁栄していたグロッソプテリスと呼ばれる植物の葉の化石です。グロッソプテリスの葉は鳥の羽によく似ていました。またその名の由来でもありますが、「舌」の形にもよく似ています。※古代ギリシャ語で、「舌に似たシダ」という意味を持っています。
ご覧のように、多数の葉が見られる、マルチプレート標本です。
グロッソプテリスの葉の特徴は、舌に似た輪郭と、非常に細かい網目状の脈です。
こちらの個体は、とくに特徴が現れています。湿地帯に多数のグロッソプテリスが群生し、このような葉が茂っていたと考えられています。
特徴的な網目状の脈。
特に、南半球から多くの化石が見つかることが知られており、この標本もオーストラリアで産出されたものです。これには理由があり、かつてアフリカ、南米、インド、オーストラリア、南極が結びついたゴンドワナ大陸が存在していた時代に、グロッソプテリスがその広範囲で繁栄していたと考えられています。その後、ゴンドワナ大陸は徐々に分裂し、各大陸が現在の形になったため、現在、各地で同じグロッソプテリスの仲間が見つかるようになったと考えられています。このことから、グロッソプテリスは大陸移動説を支持する証拠とされています。
厚みは13ミリほどです。
左右6センチ強。
100円玉との比較。大陸移動説の証拠の一つ、かつてゴンドワナ大陸で繁栄していたグロッソプテリスの群集化石です。
商品スペック
商品ID | ot3453 |
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年代 | 古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前) |
学名 | 大陸移動説の証拠の一つ、かつてゴンドワナ大陸で繁栄していたグロッソプテリス(Glossopteris brawnia)の群集化石 |
産地 | New South Wales, Australia |
サイズ | 母岩含め全体6.3cm×6cm×厚1.3cm |
商品解説 | 大陸移動説の証拠の一つ、かつてゴンドワナ大陸で繁栄していたグロッソプテリス(Glossopteris brawnia)の群集化石 |
この商品を購入されたお客様のお声
グロッソプテリスのコラム、大変興味深く拝見させて頂きました。見た目の美しさ、摩訶不思議さも面白いのですが、裸子植物でシダの種子は塩水に長く浮かばないと言う話勉強になりました。セブンさんのこうした様々なコラムは単に商売目的だけでは書けないと思います。本当に好きで世間の人々に化石、鉱物と言った素晴らしい財産を知って貰いたいと言う気持ちがないと出来ないと感じます。大変な時間と容量も使うと思うのですが我々は専門家ではないですから大変嬉しいです。まるで辞書なみですね。あとデンドライトですが、想像以上に綺麗で大変満足しています。写真では母岩の美しさが伝わらないので、是非一度購入経験ない方にはその目で確認して頂きたいです。
東京都/男性
グロッソプテリス(Glossopteris)とは?
「舌のような葉」グロッソプテリスとは?
1912年ドイツの気象学者アルフレッド・ウェゲナーが発表した「大陸移動説」によると、今からおよそ2億5000万年前、地球は北部のローラシアと南部のゴンドワナの2大陸から構成された「パンゲア」というとても大きな大陸でした。「パンゲア」とはギリシャ語で「広い大陸」や「すべて大陸」を意味します。
南部のゴンドワナは、現在の南米、アフリカ、インド、オーストラリア、南極などの諸大陸でつくられていたとされています。このゴンドワナの地域から見つかる植物化石をゴンドワナ植物といいその代表とされる植物が『グロッソプテリス』です。グロッソプテリスは「舌のような葉」という意味です。
裸子植物グロッソプテリス
グロッソプテリスはペルム紀?三畳紀に栄えたシダ状の裸子植物で、湿った土地に生えていました。その名のとおり、舌のような形をした大きな葉が特徴で、葉と向き合うように繁殖器官がついていました。
葉の大きさは最大30㎝で(なかには1mにもなったものもあるそうです。)高さは平均8mでした。グロッソプテリスの化石産地では、産出化石のほとんどがグロッソプテリスのみで、他の植物が混じっていることがないため、単独で林をつくっていたと考えられています。
グロッソプテリスが大陸移動説の証拠のひとつとされるのは、現在は分布しているそれぞれの大陸で、裸子植物のグロッソプテリスの化石が見つかっているためです。胞子を風にとばし増える植物とは違い、グロッソプテリスなどの裸子植物は種によって子孫が増えるため、大陸は続いていたと考えられるのです。海流によって種が運ばれたのではないか、とも考えられたのですが、裸子植物の種は塩分の強い海水に浮かんでいることはできないため、海流で種が運ばれることはないようです。
シダ植物とは?
シダ植物は、維管束をもった種をつくらず胞子で増える植物で、今から約4億2000万年前(シルル紀後期)から知られる最古の陸上植物です。
維管束は、陸上植物が陸上で植物体を支えたり水分や養分を体内に運ぶ役目をしています。シダ植物と種子植物が維管束を持ちます。シダ植物は漢字で「羊歯」や「歯朶」と書きますが、由来は「羊の歯に似ているため」や「歯形のような葉で垂れ下がっているため」など様々です。
現在、世界では約1万種、日本では約700種が生存しています。多くの種類があるシダ植物ですが、大きさも様々で体長も数㎝の小形のものから葉の長さが3m以上に達するものもあって、多くは地下茎から葉を広げる背の低い植物ですが、熱帯や亜熱帯地域ではヤシのように大きく成る木のようなシダもみられます。
また、高温多湿の日陰を好むものが多いのですが、ワラビやミズスキなどのように日当りがよく乾燥した場所を好むシダ植物もいます。世界最古の植物とされるシダ植物ですが今は、空気清浄能力、ホルムアルデヒドの除去などといった室内環境を快適に保つ観葉植物として人気があります。(ホルムアルデヒド=家具や建築材料、壁紙を貼るための接着剤や塗料などの内装材に含まれている科学物質のひとつ)