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年々取扱数減少中のレア化石、頭部から尾部まで保存された、極めて希少なメソサウルス(Mesosaurus)の標本/【ot3132】
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こちらは年に数回だけ、ご紹介できる機会がやってくる、貴重な存在、ブラジル産のメソサウルスの全身化石です。
メソサウルスは淡水性の爬虫類で、水中を遊泳し、小魚や甲殻類を捕食していたと考えられています。こちらの化石は頭部から尾部まで保存された全身化石です。右側が頭部で左側が尾部です。
メソサウルスは三角形の流線型の頭部を持ち、水中を素早く泳ぐことができたと見られます。この標本はネガティブとポジティブの両方が含まれていますので、やや薄く見える箇所がありますが、全身が保存された希少標本です。化石の本体側をポジティブ、その痕が保存された部分をネガティブと言います。
こちらは頭部です。ネガティブサイドが含まれていますので、凹部になっています。蛇のような三角形の頭部はメソサウルスの特徴の一つです。
こちらは胴体部分です。
脊椎骨のライン。一部ポジティブが残されています。
こちらはネガティブ部分が多く凹んでいます。
胸部から左上腕のセクション。メソサウルスを産するブラジルは長らく化石を外国に輸出していませんので新たにメソサウルスを入手することはできないのです。こちらの標本はまだ輸出されていた頃に日本国内に入った希少な標本の一つです。
長い尾もメソサウルスの特徴の一つ。尾をくねらせながら水中を遊泳していたのが想像できますね。
尾椎のセクションをアップで撮影。
長い尾部。
昨今、ほとんど見られなくなったメソサウルスの全身化石です。
裏面にはより大きなメソサウルスと思われる部分化石が残されています。
部分化石ではあるものの、分厚い骨の数々。見応えあります。
尾椎から脊椎のセクション。
本体カーブ計測25センチ。頭部から尾部まで保存された、極めて希少なメソサウルスの標本です。
商品スペック
商品ID | ot3132 |
---|---|
年代 | 古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前) |
学名 | 年々取扱数減少中のレア化石、頭部から尾部まで保存された、極めて希少なメソサウルス(Mesosaurus)の標本 |
産地 | Brazil |
サイズ | 本体カーブ計測25.8cm 母岩含め全体31.2cm×10.3cm×厚2.4cm 1166g |
商品解説 | 年々取扱数減少中のレア化石、頭部から尾部まで保存された、極めて希少なメソサウルス(Mesosaurus)の標本 |
メソサウルスとは?
海へと帰っていった最初の爬虫類
メソサウルスは、恐竜が出現する前の古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)に現れました。現在では絶滅しています。
画像「メソサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
爬虫類はもともと両生類から進化しましたが、両生類はその名の通り、もともとは水性でした。その後、進化の過程で陸生になりますが、メソサウルスは再び、水性に戻りました。
大陸移動説の証拠でもあるメソサウルス
上図の青色の部分がメソサウルスの化石が発掘される分布図です。
画像「メソサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
化石が発見される地層は、もともと湖沼などの淡水地域だったと考えられています。それにも関わらず南アフリカと南米で発見んされます。
これは、この時代にアフリカ大陸と南アメリカ大陸が陸つづきだったこの証拠でもあります。
何を食っていた!?
メソサウルスの歯は貧弱であるため、完全な肉食とは考えにくく、水中のプランクトンを主食にしていたのではないか、と推測されています。
メソサウルスは長いアゴと比較的小さな骨格(50cm前後)をしています。鼻は頭部骨格の頂点に位置し、水の中から頭だけ出して息をしていたことが分かります。
画像「メソサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org