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パーフェクトワン!最高の保存状態!よりレアなウクライナ産のウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus)/【ot2964】
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こちらはウクライナ産のウミサソリ、ユーリプテルスの完品です。ここまでの保存状態を有する標本はめったにありません。通常、ユーリプテルスといえばニューヨーク州産を思い浮かべますが、こちらはさらにレアなウクライナ産です。ウクライナは戦禍にあり、現在では新たに化石が採集される環境ではありませんが、こちらは長く国内コレクターによって保持されてきたオールドコレクションです。これほどの逸品は様々な事情を鑑みますと、入手の機会はほとんどないでしょう。
ご覧のように特徴的な腕、尾、頭部、体節など、全てが保存されています。非の打ち所がありません。さらに頭部だけの部分化石もある、という嬉しいおまけ付きです。
ユーリプテルスという名前とは翼を広げた、という意を持ちますが、まさにそのようなポーズ。大きな腕と頭部の裏側から生えた多数の触手で獲物を捕え捕食したと考えられています。触手部の保存状態も極めて良好で、何度も繰り返しますが、このレベルの標本は早々入手できるものではありません。ニューヨーク産と比較しても、より微細な部分まで保存されている傾向にあります。ウクライナ産のウミサソリに共通する特徴です。
口の裏側に生えた触手部分をアップで撮影。グロテスクなまでの保存状態です。シルル紀の食物連鎖の上位に君臨していたユーリプテルスは三葉虫などをこの触手を使い捕食していたと考えられています。
はっきりと捉えられた触手。この部分がここまで明瞭に保存されることは極めてまれです。
それが反対サイドも同程度に優れた保存状態で保存されているのですから、驚くほかありません。
体節部も完璧と申し上げて良いでしょう。横には頭部の部分化石が保存されています。こちらの頭部が上側が保存されていますので、メインの個体と対になっていて、見事としか言いようがありません。
そして、ユーリプテルスといえばこの長く鋭い尾部の槍のような棘。ユーリプテルスが毒を持っていたかどうかは不明ですが、あきらかに武器として使用されていたであろう形状をしていますね。
上側を向いた頭部の部分化石。はっきりと眼部を捉えることができます。
側面から撮影。厚みは十分にありますので、強度も申し分なし。
100円玉との比較。このような個性的で保存状態の良いユーリプテルスをご紹介できるのは久方ぶりです。しかも、よりレアなウクライナ産。しかも状態は完璧です。この機会をお見逃し無く!
商品スペック
商品ID | ot2964 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | パーフェクトワン!最高の保存状態!よりレアなウクライナ産のウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus) |
産地 | Ukraine |
サイズ | 本体カーブ計測12.3cm 母岩含め全体12.9cm×11.7cm×最厚部3cm |
商品解説 | パーフェクトワン!最高の保存状態!よりレアなウクライナ産のウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus) |
ウミサソリとは?
こんな怪物が海にいたら、海水浴できません!
史上最大の節足動物、古生代からこんにちは、海のスコーピオンキング ”ウミサソリ”
ウミサソリとは、古生代初期の、カンブリア紀5億年前に登場し、デボン紀3億6千万年前の大量絶滅まで生き延びた、海の怪物です(ペルム紀まで生きたと言う説もあり)。もちろん現生には生きていません。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
しかし、このウミサソリという名前から分かるように、見た目は現生のサソリにそっくりなのです。海と陸の違いはありますが。
そして、もっと大きな違いは、そのサイズ。
実は、地球史上最大の節足動物
現生のサソリはせいぜい10-20cm程度のものですが、ウミサソリは、なんとっ!最大で2.5mにもなった、というから、腰を抜かしてへたり込んじゃいます。2.5mといえば、ライオンと同じサイズですっ。ライオンならまだかわいいですが、見た目はサソリそのまんまですから、まさに恐怖を体現するような怪物です。
当時の海は怪物だらけだった
ウミサソリが存在していたオルドビス紀やデボン紀といえば、まわりは化物だらけの、パラレルワールドですから、このくらいのアンリアルな姿をしていて、やっと時代とマッチしていたといっても言い過ぎではありません。
たとえば、ご存知、三葉虫。1万種類以上のバラエティがあり、かつ、奇奇怪怪なその姿は現生ではありえません。アンリアルです。
たとえば、ダンクルオステウス
最大で10mにもなる、とんでもない化物魚です。この魚の凄みは、中世の甲冑のような装甲板で覆われたボディです。思いっきりバットで殴られてもビクともしないような強力な防御能力を持ちながら、同時に、一説によればティラノサウルスよりも強いとされる噛み力を持つ、という怪物ぶりです。史上最強の魚の一つと言われています。アンリアルです。
画像「ダンクルオステウス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
このようなモンスター達に囲まれていたのですから、ウミサソリのアブノーマルさも納得というものです。
5大絶滅の1つ「デボン紀の絶滅」でウミサソリも絶滅?
ちなみにデボン紀後期の水中生物の大量絶滅で、このようなモンスターたちは地球から一掃されてしまいますが、ウミサソリを現実に目にしていると、地球の懐の深さを手に取るように感じさせてくれます。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
ウミサソリは、浅海に存在し、一部は陸に上がっていた、と言う説もあります。現生のサソリのように尾に毒を有していたのかは不明ですが、近くに寄ってきた魚などを鋭い手や尾などを駆使して、捕食していたのでしょう。2.5mともなると、どのような相手が捕食対象となったのでしょうか。浅海ともなれば、同時代に存在した三葉虫も捕食対象となっていたのかもしれませんね。
ウミサソリの子孫は?
ウミサソリの系統については、諸説あります。見た目から現生のサソリの祖先であったと言う説やカブトガニの祖先となった、と言う説があり、どちらも確定しているわけではありません。ウミサソリは300種類ほど確認されており、最も有名でよく知られているのが、ユーリプテルスです。
ユーリプテルス(広い翼)は現在のヨーロッパや北米の浅海に生息し、オスとメスが存在し、平均で20cm以下、最大で1mを超える大物がいました。広く横に伸びた翼のような手が特徴で、尾の先端のとがり具合といい、まさにウミのサソリそのままの形をしています。
スペインバルセロナの博物館 画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org