- 化石セブン【HOME】
- 化石販売
- その他の化石の販売
- 節足動物
- ウミサソリの化石販売
- およそ4億年前の海中で三葉虫を狩っていた!ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus)の全身化石。珍しいウクライナ産
およそ4億年前の海中で三葉虫を狩っていた!ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus)の全身化石。珍しいウクライナ産/【ot2768】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
SOLD OUT 売却済み | スマホ向けサイトのトップページはこちら
こちらは東欧ウクライナのシルル紀の地層から採集された、節足動物、ユーリプテルスの化石です。ユーリプテルスは一般には「ウミサソリ」と呼ばれます。文字通り海中に棲息するサソリに似た生物ですが、陸上にいるサソリとは異なる生物です。ユーリプテルスの産地といえば米国ニューヨーク州が馴染み深いですが、こちらの個体はウクライナ産です。ややブラウン系統の、きめ細かい頁岩が特徴的です。ニューヨーク州産より若干色味が濃い感じがいたします。ユーリプテルスが棲息していた古生代シルル紀は、今から4億年以上前で、ほとんどの生物が海中で棲息していました。少しずつ生物が上陸し始めた時代です。詳しくはコラム「地球のタイムスケール」を御覧ください。
ご覧のように大きな頭部を持ち、三葉虫などを捕食していたと考えられています。肉食です。
非常に原始的な生物で、当時の食物連鎖の上位にいたハンターでした。
ご覧のように尾部にはトゲのような部位を持っていました。毒を持っていたかは不明です。
ユーリプテルスは左右に腕を持ち、この腕をパドルのように使い遊泳することができたと考えられています。ユーリプテルス(Eurypterus)とはギリシア語で広い翼の意。左右に大きく広がったパドルが翼に見えたことが命名の由来です。頭部の中央あたりを御覧ください。細かな付属肢と見られる部位が確認できます。この付属肢を用いて三葉虫などを捕まえ、口器に運んだものと考えられます。付属肢の一部が確認できる個体は希少です。
およそ45ミリの個体です。節足動物に特有の体節がはっきりと確認できます。
もちろん肉眼ではっきりとその姿を確認できます。ルーペは不要です。
およそ1センチ強の母岩。強度は十分です。
ウミサソリはもちろん現世には存在しません。現世には似た子孫さえいない絶滅節足動物ですが、ひと目で強力なハンターであったことが推察される厳つい風貌をしています。
100円玉との比較。古生代シルル紀の海のハンター、ウミサソリ、ユーリプテルスの全身化石です。
商品スペック
商品ID | ot2768 |
---|---|
年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
学名 | およそ4億年前の海中で三葉虫を狩っていた!ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus)の全身化石。珍しいウクライナ産 |
産地 | Ukraine |
サイズ | 本体直線計測4.5cm 母岩含め全体8.1cm×6.3cm×最厚部1.4cm |
商品解説 | およそ4億年前の海中で三葉虫を狩っていた!ウミサソリ、ユーリプテルス(Eurypterus tetragonophthalmus)の全身化石。珍しいウクライナ産Ustya formation |
ウミサソリとは?
こんな怪物が海にいたら、海水浴できません!
史上最大の節足動物、古生代からこんにちは、海のスコーピオンキング ”ウミサソリ”
ウミサソリとは、古生代初期の、カンブリア紀5億年前に登場し、デボン紀3億6千万年前の大量絶滅まで生き延びた、海の怪物です(ペルム紀まで生きたと言う説もあり)。もちろん現生には生きていません。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
しかし、このウミサソリという名前から分かるように、見た目は現生のサソリにそっくりなのです。海と陸の違いはありますが。
そして、もっと大きな違いは、そのサイズ。
実は、地球史上最大の節足動物
現生のサソリはせいぜい10-20cm程度のものですが、ウミサソリは、なんとっ!最大で2.5mにもなった、というから、腰を抜かしてへたり込んじゃいます。2.5mといえば、ライオンと同じサイズですっ。ライオンならまだかわいいですが、見た目はサソリそのまんまですから、まさに恐怖を体現するような怪物です。
当時の海は怪物だらけだった
ウミサソリが存在していたオルドビス紀やデボン紀といえば、まわりは化物だらけの、パラレルワールドですから、このくらいのアンリアルな姿をしていて、やっと時代とマッチしていたといっても言い過ぎではありません。
たとえば、ご存知、三葉虫。1万種類以上のバラエティがあり、かつ、奇奇怪怪なその姿は現生ではありえません。アンリアルです。
たとえば、ダンクルオステウス
最大で10mにもなる、とんでもない化物魚です。この魚の凄みは、中世の甲冑のような装甲板で覆われたボディです。思いっきりバットで殴られてもビクともしないような強力な防御能力を持ちながら、同時に、一説によればティラノサウルスよりも強いとされる噛み力を持つ、という怪物ぶりです。史上最強の魚の一つと言われています。アンリアルです。
画像「ダンクルオステウス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
このようなモンスター達に囲まれていたのですから、ウミサソリのアブノーマルさも納得というものです。
5大絶滅の1つ「デボン紀の絶滅」でウミサソリも絶滅?
ちなみにデボン紀後期の水中生物の大量絶滅で、このようなモンスターたちは地球から一掃されてしまいますが、ウミサソリを現実に目にしていると、地球の懐の深さを手に取るように感じさせてくれます。
画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
ウミサソリは、浅海に存在し、一部は陸に上がっていた、と言う説もあります。現生のサソリのように尾に毒を有していたのかは不明ですが、近くに寄ってきた魚などを鋭い手や尾などを駆使して、捕食していたのでしょう。2.5mともなると、どのような相手が捕食対象となったのでしょうか。浅海ともなれば、同時代に存在した三葉虫も捕食対象となっていたのかもしれませんね。
ウミサソリの子孫は?
ウミサソリの系統については、諸説あります。見た目から現生のサソリの祖先であったと言う説やカブトガニの祖先となった、と言う説があり、どちらも確定しているわけではありません。ウミサソリは300種類ほど確認されており、最も有名でよく知られているのが、ユーリプテルスです。
ユーリプテルス(広い翼)は現在のヨーロッパや北米の浅海に生息し、オスとメスが存在し、平均で20cm以下、最大で1mを超える大物がいました。広く横に伸びた翼のような手が特徴で、尾の先端のとがり具合といい、まさにウミのサソリそのままの形をしています。
スペインバルセロナの博物館 画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org