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希少なオールドコレクション!熱河層群の魚類とトカゲ類が保存されたマルチプレート標本。/【ot2559】
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こちらはおよそ1億2千万年前の熱河層群より採集された魚類リコプテラと有鱗類に属すると考えうるトカゲが保存された、極めて希少なオールドコレクションです。前コレクターが数十年前に入手し、それ以来長らく大切に保存されてきた希少品です。
有鱗目とはヘビ類やトカゲ類が含まれる爬虫類のグループです。さらに細かく分類するとイグアナ類、ヤモリ類、ミミズトカゲ類、トカゲ類、オオトカゲ類、ヘビ類の6つとなります。そのうち、明らかなトカゲ類はジュラ紀中期頃には現れていることから、トカゲの起源は更に古く三畳紀頃には登場していたと考えられています。およそ1億2千万年頃の地層である熱河層群からトカゲ類の化石が採集されることは十分に考えられ、これまで少なからず報告されています。魚類のリコプテラと比較すると、その希少性は比較になりません。現在では入手できないものであることを考えると、その希少性は測定不能と言えるでしょう。数十年前から国内のコレクターによって長らく保存されてきたオールドコレクションならではの、掘り出し物と言えます。
トカゲ類の化石をアップで撮影。長い尾とヒレ状に広がった手指の骨などを見ると、泳ぎがうまそうであることは容易に見当がつきます。
体長は頭部から尾先までおよそ10センチ弱。
三角形の頭骨の上部縁端に歯らしき部位が見えます。
熱河層群についてはここ最近研究者の努力により様々な事実が明らかになってきました。こちらの化石がコレクションされた時代には、この標本の詳細はほとんどわからなかったのでしょう。当時作成されたネームカードには具体的には属種名が記載されていませんでした。化石は年月を経るごとに価値が変わる(その価値が見えてくる)ことがあります。化石コレクションの面白いところですね。現在の知見を踏まえればヤベイノサウルス系の爬虫類と同定が可能かもしれませんが、ネームカードが存在しないことから、その点は明確にしないことといたします。新オーナーの方でさらに研究を深めていただければと存じます。仮にその推測が正しければ熱河層群の金剛山層(およそ1億2160万年前よりアッパー)の標本ということになりましょうか。
骨盤の部分。
こちらは熱河層群で比較的見つかりやすい淡水魚、リコプテラです。丸意味を帯びた頭部、おちょぼ口、二股に別れた尾びれなど、よく特徴が現れています。
淡水の流れがほとんどなく酸素が行き届きにくい部分で、酸欠になったのでしょうか。多数の生物が近くに重なって化石となった、いわゆるマルチプレート化石です。
厚みはおよそ5ミリ。
こちらは裏面です。
裏面に大変興味深い標本があります。肋骨っぽい部位あり。
手のひらに余るサイズ。
母岩含め24cm強のとても立派な化石です。
100円玉との比較。薄めの標本ゆえ、スタンドにも負担がかからず安定します。
商品スペック
商品ID | ot2559 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 希少なオールドコレクション!熱河層群の魚類とトカゲ類が保存されたマルチプレート標本。 |
産地 | 中国、遼寧省 |
サイズ | 本体最大直線距離(魚)7.1cm ( 爬虫類)9.8cm 母岩含め全体24.6cm×16.7cm×厚0.5cm |
商品解説 | 希少なオールドコレクション!熱河層群の魚類とトカゲ類が保存されたマルチプレート標本。 |
この商品を購入されたお客様のお声
白亜紀の水中の情景を閉じ込めたような化石!素晴らしいです!プレート中を泳ぐように散らばる魚達の中、こちらも泳ぐよう体をくねらせたトカゲが中央部で存在感を放ちまるで絵画のよう。額装して壁に飾るのも良さそうです。今回も素晴らしい標本をありがとうございました。
愛知県/男性
魚化石とは?
恐竜が地球に誕生するはるか昔から、魚類は地球の海を泳いでいました。 古生代前期にはダンクルオステウス等に代表される板皮類(はんぴるい)類が台頭し、中生代に入ると、現世の魚類と同じ形をした硬骨魚類(こうかくぎょるい)が 現れます。
ダンクルオステウス
ブラジル産の魚化石。現世に生息する硬骨魚類(こうかくぎょるい)と同じ仲間。