一部の方に密かな人気を博すマニアックシリーズ！今回は兵庫県産ヌマミズキ属の木の葉化石 化石 販売

今回もやってまいりました。マニアな化石コレクターに密かな人気を博しているマニアックな化石標本のご紹介です。こちらは兵庫県産ヌマミズキ属の葉の化石です。

兵庫県神戸市から採集された化石です。おそらくは神戸層群からのものと思われます。神戸層群は淡路島の北部から神戸西区三田あたりまで広がっている、主に新生代古第三紀の始新世末期（およそ３８００万年前）から漸新世（およそ３０００万年前）にかけての地層です。

葉脈まではっきりと保存されています。

母岩が層状になっている点と非常にきめ細かい点を勘案すると、岩質はシルトと推察されます。カオリンやスメクタイトといった粘土鉱物を含む非常にきめ細かい泥のなかに葉が埋まり、そのまま化石になったことが考えられます。外部環境から隔絶されることで、このように葉脈まで保存された、非常に高品位の化石になったと考えられます。

有機的な質感を残していますが、実際にはカチコチの石なのです。

葉・茎なども保存されています。

実はかなり大きな化石で、左右２０センチ前後、重量にして１７００グラムを超える、非常に大きな標本です。

こちらは裏面。美しいシルト。

１００円玉との比較。いかがでしょうか、この味わい、このサイズ。なかなか入手が難しい国内産の美しい葉脈が保存された植物化石です。