古代の針葉樹、アラウカリアの幹が化石化した珪化木（Petrified wood）。ちょうど恐竜が活躍を始めた三畳紀（約２億４８００万年前）の樹木の化石 化石 販売

こちらはマダガスカル産の珪化木です。珪化木とは、木の幹が化石になったもので、石炭にならなかった化石と言うこともできます。

石炭と珪化木は、もとは同じ木です（多くは針葉樹や木生シダであることが多い）。石炭はご存知のように真っ黒ですが、珪化木は色とりどりの美しい模様をしています。これは、堆積過程で、炭化するか、シリカ化するかの違いなのですが、実は、その中間的な化石が最も多いのです。シリカ化シている箇所もあれば、真っ黒の箇所もある、部分的に珪化木となっているものや、一様に炭化が進んでいて、色が失われているが、完全に炭化していないものなど、様々です。こちらのように、完全にシリカ化が進行した化石は珍しいのです。

シリカ化とは、メノウ化ということもできます。シリカというのは珪酸塩鉱物全般を指していますが、珪化木の場合、メノウ化したものが多いです。こちらは鉄分を含んで赤くなっています。

マダガスカル産の珪化木の多くはもとはアラウカリアという針葉樹の幹が化石になったものです。アラウカリアは現世にも一部の地域に自生していますが、三畳紀には世界中に自生していたと考えられています。

こちら、メノウ化していることがよく分かる、非常に細かい結晶の集合。

スタンド置きで映えます。

樹皮がそのまま化石化した部分。樹皮を剥がせそうですが、実際には、むちゃくちゃ固く、爪のほうが参ってしまいます。

１００円玉との比較。中央に空洞が空いているのが面白い、マダガスカル産の珪化木です。